アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリング、コンサルティングを行っています。
アドラー心理学による勇気づけ一筋35年 「勇気の伝道師」   ヒューマン・ギルド岩井俊憲の公式ブログ



おはようございます。ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

私が毎月愛読している『致知』(2月号)の「巻頭の言葉」に心引かれました。

論語普及会 学監の伊與田覺氏が、私がもっとも好きな言葉の1つの、伝教大師(最澄)の『山家学生式(さんげがくしょうしき)』の

一隅を照らす

の由来を書いているのです。

『致知』2012年2月号

よく引用される文章は

古人言く(いわく)、径寸(けいすん)十枚、これ国宝に非ず(あらず)、一隅を照らす、これ則ち(すなわち)国宝なり

です。

「一隅を照らす」以下の文章はなじみですが、私には「径寸(けいすん)十枚」というのがどういうことなのか、長らくわからないままでした。

ところが、伊與田氏は、「径寸」と「一隅を照らす」ことについて次のように書いてくれていました。

中国の春秋時代、斉(さい)の威王(いおう)と魏(ぎ)の恵王(けいおう)が偶然狩り場で出会いました。恵王が威王に次のように語りかけました。

「私の国は小国ですが、他国にはない立派な宝物があります。直径一寸ほどの強い光を放つ珠で、車の前後およそ十二乗分までを照らすものが十枚あります。
貴国はいかがですか。大国ですので、さぞかし立派な宝をたくさんお持ちでしょう」

威王は答えました。

「私の国にはそういうものはありません。しかし優れた家来が多くおります。
ある者に南城の地を守らせたところ、南隣の楚(そ)は恐れて攻め入ろうとはしません。またある者に高唐の地を守らせたところ、西隣りの趙人は東境の黄河で魚を獲ることをしなくなりました。
こうした優れた家来たちが自分の持ち場で一隅を照らし、国を支えてくれています。これが私の宝です」

恵王はこれを聞いて大いに恥じ入ったといいます。

伊與田氏は、伝教大師の『山家学生式』を引用した後で、次のようにまとめます。

直径一寸もあるような珠十枚が国宝なのではなく、世の一隅に光を与え照らす者が国宝である。


私は、この文章を読んで一隅を照らす、これ則ち(すなわち)国宝なりの深い意味を学ぶことができました。

それと共に、「径寸」十枚に誘惑されそうな気持ちを克服しながら、「一隅を照らす」ことをモットーに自分自身を戒めたいと思った新年でした。

古人言く(いわく)、径寸(けいすん)十枚、これ国宝に非ず(あらず)、一隅を照らす、これ則ち(すなわち)国宝なり

 

人気ブログランキングへ 
(クリックしてね)



コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )



« 年末・年始の... 今年こそ読ん... »
 
コメント
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。
数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。