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アドラー心理学による勇気づけ一筋40年 「勇気の伝道師」   ヒューマン・ギルド岩井俊憲の公式ブログ



アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

昨日(9月26日)、ヒューマン・ギルドのメール会員には、ニュースレターの10月号を配信しました。
その巻頭言の「ビジョンの持続的効果」では、キング牧師の有名な演説『私には夢がある(”I have a dream.”)』を紹介しました。

私には夢があります。
 いつの日にか、ジョージア州の赤土の丘の上で、かつての奴隷の息子たちとかつての奴隷主の息子たちとが共に、兄弟愛のテーブルに着くという夢です。

私には夢があります。
 いつの日にか、不正の炎熱でうだる州、圧制の炎熱で焼けつかんばかりのミシシッピー州さえも自由と正義のオアシスに変貌を遂げるという夢なのです。

私には夢があります。
 いつの日にか、私の幼い4人の子どもたちが、肌の色ではなく、人格の中身によって評価されるような国に生きるという夢なのです。今日、私はまざまざとその夢を見るのです。

*『感動する英語!』(近江誠著、文藝春秋社)

1963年8月28日、マーティン・ルーサー・キング牧師がアメリカのワシントンD.C.リンカーン記念館のバルコニーからワシントン記念塔を眺めながらした演説です。

■「[英語スピーチ] 歴史的な演説 私には夢がある | I have a dream」(6分46秒、日本語字幕付き)は、こちらからご覧になれます。
        ↓
https://www.youtube.com/watch?v=_9iATuA6JTE



私は、この演説の一部を引用して、『勇気づけのリーダーシップ心理学』(学事出版、絶版)にこんなことを書いていたことがあります。

「ビジョンを描く」こととは、「モチベーションのステップを動かすにあたって設計図、あるいはスケッチを描くこと」。
別の言い方をすると、「かたちになる夢を描く」ことです。
夢だけの夢ではなく、実現の可能性があり、実現できることをワクワクと楽しめるものでなければビジョンとは言えません。
実現のために途中の道筋では苦しみがあるかもしれませんが、夢が実現した後、大きな達成感を味わえるビジョンでなくてはなりません。
あまり羅列的では記憶に残りませんので、7つの原則としてまとめることにしましょう。次の7つが「ビジョンの7原則」です。

①感覚訴求の原則
②肯定イメージの原則
③参画・巻き込みの原則
④価値観反映の原則
⑤具体的表現の原則
⑥実現可能の原則
⑦簡潔明瞭の原則

①~⑦について詳しく書くことは致しませんが、簡潔明瞭に、具体的に、肯定的なメッセージで、聴衆に訴えたビジョンは、すぐには実現できないことが大半です。
しかし、2009年1月20日にアフリカ系、有色人種のオバマ大統領が誕生したことは、40数年の時を経て、キング牧師のビジョンが実った、と言えそうです。

ビジョンは、理念のミッションや行動を促すバリューと共に視覚を中心とした感覚によって人と組織を動かす力となるのです。

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