地球温暖化というと、化石燃料による発電や
自動車などが大きな問題となっていますよね。
夏の洞爺湖サミットでは、地球温暖化防止のために、
化石燃料の使用を将来、大幅に減らし、
日本政府は2050年に今より60~80%削減するとの目標と宣言するとか。
資源にも限りがありますから、いずれにしても、
低炭素社会、循環型社会にしていかないとなりませんよね。
ただ、エネルギーの現状をきちんと知った上で、
将来について語らないといけないとも考えています。
そこで、発電所を見学する機会が先日、あったので、
ご紹介したいと思います。
訪問させ頂いたのは「東京電力川崎火力発電所」。
日本で最も高性能な火力発電所があるところでした。
少し専門的な用語でいいますと、
1500℃級コンバインドサイクル発電(MACC)といい、
燃料は天然ガスで、クリーンLNGです。
簡単に発電方式を説明すると、
ガスタービンを回すための温度を1500℃と高温にすること、
さらにはタービンを回したあとの余熱を再利用して、
別なタービン(蒸気タービン、600℃)を回すことで、
効率のよい発電システムになるんだそうです。
熱効率は、
従来型の鹿島火力発電所(1975~80年)の43.2%に比べて、
15%以上高い、約59%になるそうです。
co2排出量は従来型に比べて25%削減になるそうです。
火力発電でも熱効率をよくする努力がなされていました。
全国の火力発電所を、最新型にすれば、
20%程度は技術でco2排出は可能になる計算になりますね。
石油資源が41年、天然ガス65年、ウラン85年、
石炭155年ということを考えると、
限りある資源を大切に使わざるを得ない、
効率のよい発電をする必要性が高まっています。
火力発電所としては、1700度に温度を上げて、
将来はもっと効率を良くしよう(熱効率60%以上)と
しているようですが、開発には長い年月がかかりそうえす。
ところで、
燃料によるコストとco2排出量についても
表示したいと思います。
(コスト)<2004年> (co2排出量、g-co2/kWh)
石 油 10.7円 742g
石 炭 5.7円 975g
天然ガス 6.2円 6.8g
原子力 5.3円 22g(運転時)
水 力 11.9円 11g
大規模風力10~14円 29g
太陽光(住宅)66円 29g
(協力:電気事業連合会・東京電力)
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