懐かしい俳優が勢揃い。主演の久慈あさみ、森雅之。それに志村喬、伊藤雄之助、東野英治郎などなど。
蟹良子(久慈あさみ)と能登半子(加藤道子)は浅草の踊子。一緒に生活する友達です。その矢先、劇場が突然閉鎖。失業状態に陥ります。
生活に困ったふたり。勝ち気な良子が一計を案じます。それは踊子時代に、良子に毎日花束を贈ってくれた銀行家、阿久根隆(森雅之)と結婚することでした。
ところが、良子が会って見た実際の阿久根が語るところによれば、恋などは一種のスポーツ、結婚なんて真っ平という調子です。前の結婚で失敗したことの結論でした。
良子は口惜しまぎれに、自分にはまだ無名だが画家の許婚があるので,彼を阿久根の金力で有名にしてほしいと愚にもつかないことを言い出します。驚いたことに阿久根がこれを引き受けます。逆に、実際に許嫁などいない良子は、公園でばったりで出会った画家・三田門太(川喜多小六)に許嫁の役を頼み込みます。
三田が何のことか判らぬうちに、阿久根の計らいで個展が開催され、新聞に彼の絵を大々的に褒めあげたニュースが載ります。
批評家・宗方(志村喬)も買収され、三田の絵をほめあげたものの、良心の呵責にせめられ真相をばらすと、絶望した三田は・・・。
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