シネマの森の迷走と探索

FBに投稿した映画作品紹介を整理し、再掲します。

☆は「満足度」(☆5個満点、★で補足)。

菅原和彦監督「ベニシアさんの季節の庭」(ベニシアさんの季節の庭・製作委員会、2013年、100分)☆☆☆

2020-12-21 10:46:28 | 日本・2010年~


最近、TV(BSプレミアム・シネマ)で放映されました。ベニシアさんの波乱の人生が、折々の美しい山里の四季に包み込まれ、織り込まれています。

ベニシアさんはイギリスの貴族の家系の出、しかしそこに安らぎを得ることができず、母親の反対をおしきって19歳のとき祖国を旅立ち、インドに向かいます。その後、ベニシアさんがたどり着いたのは、京都・大原でした。

大原に理想郷を見出した彼女は築100年以上の古民家に居をかまえ、約100種類ものハーブを庭で育て、自然と一体となって暮らしています。庭は彼女にとって神様がおりたったところ。

この作品では、静謐で落ち着いたベニシアさんの人生が必ずしも順調だったわけではなかったことも描いています。結婚、離婚、再婚の苦労、娘の病気、夫の事故(山での滑落による)……。

ベニシアさんによるエッセイ風の母国語での語りは、心地よく響きます。
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