邦題はお粗末。原題「フェルラモンティの遺産」。日本人はこうでもしないと、映画を観にいかないのでしょうか?
原作はガエターノ・カルロ・チェッリによる同名小説
本作品は野望に燃える魔性の女性が富豪の財産をひとりじめにする姿を描いています・
舞台は1880年のローマ。
金物商人の娘イレーネ・カレリ(ドミニク・サンダ)は金持ちに憧れ、ローマ屈指の富豪フェルラモンティ一家にとりいります。
当主のグレゴリオ・フェルラモンティ(アンソニー・クイン)は、財産をなした商売(パン屋と金貸し)を辞めるにあたり、不肖の二人の息子、娘と縁を切るといいだし、彼らに幾ばくかの手切れ金を渡しました。
次男のピッポ(ルイジ・プロイェッティ)はカレリ家から金物店を買い、娘のイレーネにと結婚します。イレーネは長男マリオ(ファビオ・テスティ)、長女(アドリアーナ・アスティ)に接近し、あろうことかマリオに関係を迫ります。ピッポはやけっぱちになって深酒し、生活を投げ出します。
イレーネはさらに義父のグレゴリオに接近し誘惑、義父は罪の意識にかられて亡くなります。
その後。マリオは投資の失敗で自殺。酒と羞恥心と卑屈さに打ちまかされたピッポは廃人状態となり、イレーネは財産すべてを・・・・。
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