原作は宮尾登美子による同名小説。
舞台は大正後期から昭和にかけての越後亀田町。
大地主でかつ酒蔵『冬麗』の蔵元である田乃内家の当主・意造(松方弘樹)と妻・賀穂(黒木瞳)の間生まれた女の子。意造はその娘を「烈(れつ)」と名付けます。
虚弱な賀穂に代わって烈を育てたのは未婚の妹で叔母、佐穂(浅野ゆう子)。烈は期待どおり成長しましたが、小学校入学を前に網膜色素変性症であることがわかります。失明の宣告です。
ショックを受けた烈は心を閉ざし小学校に行かず、自邸に引きこもる日々。母・賀穂は自分の生命に換えても烈の眼を治したいと思うあまり、病身を省みず越後三十三ヶ所観音札所巡礼の旅に出ますが途中で倒れ、息を引き取ります。
妻の死にあたって、誰もが佐穂が後妻に入ると思い、彼女自身もそう願っていましたが、意造はそれを了解していながら若い芸妓せき(杉田かおる)後妻に迎えます。佐穂はいたたまれなくなり実家に逃げようとしますが、烈の懇願と意造の誠意を受け田乃内家に戻ります。
間もなくせきは田乃内家の跡取りになる男子を産みますが、不慮の事故で死亡。意造との夫婦仲も破綻。意造自身も脳梗塞で倒れ半身不随となります。
烈は14歳の時に完全に失明。絶望し酒蔵を手放す決意をした意造でしたが、烈(一色紗英)は田乃内家と『冬麗』の蔵を継ぐと言い出します。烈の熱意に押し切られ酒造りが再開されますが・・・。
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