わたしの家にテレビが入ったのは小学校3年生頃、1959年?前後。それまでは新聞以外では、ラジオが情報媒体の主役でした。相撲が好きだったのでラジオにかじりついて聴いていました。
この作品では監督が子どもの頃に聴いていた人気のラジオ番組をいくつか紹介していますが、NYでの放送なのでわたしにはわかりません。わたしの体験になぞらえると、さしづめ、「赤胴鈴之助」「ヤン坊、ニン坊、トン坊」といったところでしょうか?
この作品は監督の少年時代のラジオへの郷愁を、いろいろなエピソードを盛り込んで描いた作品です。
第二次世界大戦開戦直後のNYクイーンズ区ユダヤ系移民の大家族の一員である少年ジョーの視点で、ラジオから流れる名曲の数々を紹介しながら、当時の文化・市民生活と重ね合わせ、時代の空気を描いています。
まず大家族の様子が描かれています。議論好きの父母、叔父・叔母の娘ルーシーは隣の家族の電話を盗み聞きするのが趣味、結婚を夢見ているビー叔母さん。
家にいつも流れていたのは、ラジオ放送。ジョーの母親のお気に入りの番組は「人生法廷」など、ジョーのお気に入りは「覆面の騎士」、ビー叔母さんは大の音楽ファンで、いつもラジオで自分の好きな音楽を鳴らしていました。
この後、ラジオからの臨時ニュース(真珠湾攻撃など)がアメリカの市民生活におよんだ波紋がエピソードとして綴られ・・・。
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