フレッド・ジンネマン監督「サンダウナーズ（原題：The Sundowners）」（アメリカ、1960年、132分）☆☆☆☆

「サンダウナーズ」は馬の名前で、「放浪。主人公のアイルランド系オーストラリア人の大男バディ・カーモディ（ロバート・ミッチャム）が得た馬です。

本作品はバディとアイダ（デボラ・カー）夫妻、それと息子のショーンの三人家族の話で、彼らはオーストラリアの草原で羊を追う仕事をしています。依頼された羊の群れを目的地まで届ける仕事です。

バディは定住して牧場を経営するより、馬にのって羊を追う仕事が肌に合い、妻アイダ、息子のショーンはある意味でそれに従っているのです。時おりアイダはバディに定住して家をもちたい、ショーンの教育はどうするのかを訴えますが、彼はとりあいません。

今度の仕事は1200頭の羊をカウンドウェルまで届けること。ベネカー（ピーター・ユスチノフ）を雇います。西に向って400マイル。途中、クラウン森の山火事を抜け、目的地に羊を届けると、妻アイダは夫に、この町で働こうと提案し、ボブ・ホルステッド経営のワトル・ラン羊大牧場で一家はしばらく働くことになります。

やがてシーズンが終わるカーモディ一家とベネカーは、牧場をあとにします。途中にある競馬場でショーンが「サンダウナー」という名の馬にのり勝利します。この馬を自分たちのものにしたバディは、競馬に熱を入れるようになり、一攫千金をねらいますが・・・。