シネマの森の迷走と探索

FBに投稿した映画作品紹介を整理し、再掲します。

☆は「満足度」(☆5個満点、★で補足)。

ヴィットリオ・デ・シーカ監督「ひまわり(I Girasoli) 」(イタリア,1970年)

2020-04-12 11:20:46 | イタリア


戦争が引き裂いた人間関係の切なさを描いて,多くの人々の心を震わせたのがこの作品である。第二次大戦下,ジョバンナ(ソフィア・ローレン)と軍人のアントニオ(マルチェロ・マストロヤンニ)はナポリで結婚。12日間の結婚休暇を楽しんだ。

彼らは休暇が終わって離ればなれになるのをきらい,ある芝居を考え出した。アントニオがジョバンナに暴力をふるい,気がふれたとの狂言芝居をうち,狂気を装って脱走をはかるという計画である。アントニオは首尾よく精神病院に一時入ることができたが,結局芝居がばれ,懲役のかわりに,ロシア戦線に送られた。

アントニオは厳寒のドン河近くのロシア平原で敗走する途中,餓えと寒さの生き地獄のなかで倒れ,凍死寸前。意識不明で倒れていたところをマーシャ(リュドミラ・サヴェーリェワ)に助けられた。彼は記憶も喪失し,帰還がかなわないまま成り行きで,彼女と所帯を持つことになった。

ジョバンナは一人ミラノで待ち続けたが,彼女のもとに届いたのは,夫の行方不明通知であった。納得できない彼女はロシア戦線から復員してきた兵士の話から,夫が生きていると確信。単身,ロシアに夫を捜しに出掛けた。この結末は、あまりにも悲しい・・・?
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