現在の東京都あきる野市は、1995年に秋川市と五日市町とが合併してできた都市です。市制15年を記念した映画作品です。
五日市はかつて江戸・東京へのエネルギー、材木の供給基地でした。また自然豊かな景観があり、商人、知識人の集まる文化圏も形成していました。
幕末から明治初期、五日市憲法草案を起草した千葉卓三郎、看護師として国内外で活躍し、世界初のナイチンゲール記章を受けた萩原タケが有名です。
<あらすじ>
渋谷の情報収集会社に勤める主人公・伊藤友里(遠藤久美子)は、上司・黒田(井上純一)の命令でテレビ番組の情報収集のため、あきる野市にやってきまし。市役所の情報発信室の栗原(山埼佳之)の案内で取材を進めるうち、市の歴史、自然、そこに住む人のパワーに惹かれていく友里でしたが、番組制作が突然、中止になります。
しかし、市とそこに住む人に強い魅力を感じた友里は退職し、ルポライターとしてこの地の素晴らしさを伝えようと、泊り込みで取材活動を始めます。とくに油屋旅館の女将・岸トシ子(草村礼子)から昔の五日市町の様子を聞くことが日課になります。そこへ、やめた会社の上司・黒田が油屋旅館にやってきてみなで話をするうち、彼の父親が戦前にこの旅館に泊まりこんで絵を描いていたこと、トシ子とも交流があったことがわかり・・・。
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