サスペンスです。「警視庁物語」の発端、原型となった作品。犯罪の発生から捜査、容疑者の特定、アリバイ崩し、犯人追及、逮捕までがドキュメンタリータッチで描かれます。
主要舞台は東京の中央線沿線(有楽町、新宿、吉祥寺、三鷹)、池袋。
ある豪雨の夜更け。三鷹駅を終着駅とする終電車内で殺人事件が起こります。殺されたのは若い女性。
赤木警部(伊藤久哉)ら警視庁捜査一課が乗り出します。手がかりとなったのは女性が身につけていたロケットのなかの男の写真と有楽町駅発行の乗車券のみ。そして乗車券の調査を調べるうち、被害者の後を追うように三鷹行きの切符を買ったもう一人の男がいたことがわかります。
後日、三鷹署にロケットの中の男、丸山(朝比奈浩)が現れます。彼は被害者、湯浅とし子(大谷怜子)の婚約者。とし子は三星書店の女店員で、丸山の使い込んだ公金の穴埋めに奔走していたことがわかります。
さらに被害者に関係のある場所をしらみつぶしに調べていくと、池袋の不動産周旋業、早川(東野英治郎)がとし子との取引きに立っていたことが判明。全力で早川の身許洗いが始められます。
すると、早川と懇意だったパチンコ屋の寄宿人、高野三郎(南原伸二)が事件当日以後、消息不明との情報が入り、捜査陣は、色めき立ちますが・・・。
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