井上靖による同名小説の映画化です。
天明2年12月(1783年1月)、大黒屋光太夫(緒形拳)ら17人を乗せた船「神昌丸」は伊勢を出発し、江戸へ向かう途中に暴風雨のため遭難します。漂流8か月を経て、ロシア帝国の属領・アムチトカ島に着きます。
仲間が飢えと寒さによる体力消耗で次々と亡くなります。残った9人は、現地のロシア人の言葉や原住民の言葉を習得しながら帰国の方途を模索します。4年後、流木や壊れた船の廃材で船をつくります。
生き残った6人は、現地政庁の役人たちとイルクーツクへと向かいますが、重い凍傷で片足を失った庄蔵(西田敏行)と帰国が不可能と悟りロシアに帰化した新蔵(沖田浩之)がここで離脱します。
この地の行政府に帰国願いを出しても届かないことがわかった光太夫は、博物学者キリル・ラックスマン(オレグ・ヤンコフスキー)の助けを借り、彼とともに女帝エカチェリーナ2世(マリナ・ヴラディ)への帰国嘆願のために帝都ペテルブルクへ向かいます。
果たして光太夫は、謁見はできたのでしょうか? そして帰国はかなったのでしょうか?
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