ミケマル的 本の虫な日々

全日本フィギュアとオリンピック選考基準


 全日本フィギュアは23日に開幕します。
この試合でオリンピックの代表選手が決まる4年に1回の試合。
今回は大ちゃんがアイスダンスでオリンピックに出るかも!という試合でもあります。
その選考基準について。

 選手生活には怪我をしてしまうことも多く、特にオリンピックシーズンは追い込むことも多いからどうしても怪我をした選手が出てきます。
今年も男子では羽生選手、女子では紀平選手が大きな怪我をしてしまい、今シーズンは今まで一回も試合に出ずにこの全日本に臨もうとしていました。

 今日残念ながら紀平さんが全日本に出られない可能性が高いという報道が。
今まで努力してきた選手の気持ちを思うとなんとも言えませんが。

 オリンピック選考基準では、基本的に全日本選手権に出場しないと代表選手の選考資格がないということになっています。
例外として、世界選手権の3位以内の実績のある選手が怪我などの理由で出場できない場合は選考対象になるということになっています。
ただし、オリンピックまでに怪我が回復する見込みがある場合に限られますが。

 紀平さんは世界選手権4位が最高順位なので、これに当てはまりません。
なので、全日本に出ないとオリンピック選考基準に該当しないということになってしまいます。
紀平さんはまだ可能性にかけて明日の公式練習で判断するらしいです。

 男子の羽生選手は出場することになりました。
反対に羽生選手は世界選手権3位以内を満たしているので、もしも全日本に出場できなくても選考対象となるということになっていました。

 シングルのオリンピック代表の選考基準は複雑です。
 面倒なので興味のある方だけ見てくださいね。

1、全日本に優勝した選手は必ず代表選手になります。
  これだけはシンプル。

2、以下を満たす選手から総合的に判断して1名選考。
 A)全日本選手権大会2位、3位の選手
 B)ISUグランプリファイナル出場者上位2名(今年は中止になったので出場予定者)
 C)全日本選手権大会終了時点でのISUシーズンベストスコア上位3名

3、以下のいずれかを満たす者から総合的に判断して、(1)、(2)で選考された選手を含め3名に達するまで選考する。
 A)(2)のA)B)C)に該当し、(2)の選考から漏れた選手
 B)全日本選手権大会終了時点でのISU ワールドスタンディング上位3名
 C)全日本選手権大会終了時点でのISU シーズンワールドランキング上位3名
 D)全日本選手権までに強化部が派遣した国際競技会、および強化部が指定した国内競技会(*2)におけるシーズンベストテクニカルスコア(*3)上位2名

 全日本に優勝したら、男女とも代表選手になります。
前回の平昌オリンピックでは
男子は宇野昌磨くんが優勝でした。
2位は田中刑事くん。
この年も怪我のために出られなかった羽生くんと3人が代表になりました。

 女子は2枠しかなかった。
怪我から復帰した宮原知子ちゃんが優勝。
2位は坂本香織ちゃん。
この二人が代表に選ばれました。

 それまでのシーズンを通した試合の結果と全日本の結果が類似している場合はシンプルに決めやすい。
ただ、全日本の時にコンディションが悪かったりして、シーズンを通して結果を出していた選手が全日本だけ順位落ちた場合の選考基準になっているように思います。

 ソチオリンピックの大ちゃんの場合がそれで、グランプリシリーズでは結果を残してグランプリファイナルの出場権を取った後に怪我をして出らず。
しかし、そのシーズンのベストスコアの2位も獲得していた。
また、ワールドスタンディングも上位3人(確か2位)に入っていた。
全日本では怪我のために5位になったけれど、そのシーズンの成績で代表に選ばれたのです。

 さらに、今年は怪我やコロナや色々あってとっても複雑な感じ。
男子は、宇野くんと鍵山くんはグランプリファイナルに出場予定だったので、アドバンテージがありますが、全日本の結果が出ないとなんとも言えません。
でも、この二人は3位以内表彰台に上がれば代表になるのではないかな。
羽生くんは今シーズン試合に出ていないので、今回の全日本の結果が大きく左右すると思います。
でも、羽生くんも表彰台に上がれば代表になるのではと思います。

 問題はこの3人以外が表彰台に上った場合。
特に3人以外が優勝した場合は、表彰台を逃した選手がどうなるのか?
ううむ、難しいです。
その可能性もあるので。

 女子もやはりグランプリファイナルに出場予定だった坂本香織ちゃんがアドバンテージを持っていると思います。
今期は香織ちゃんの滑りは素晴らしいので、彼女は代表でしょうと思います。

 紀平さんが出て優勝するかなと思ったけど、それはなくなりました。
他の候補としては主に3人かな。
 樋口新葉ちゃん、三原舞依ちゃん、宮原知子ちゃん
今期のグランプリシリーズ で戦った選手たちです。
それぞれ、今期のベストスコア、ワールドスタンデイングなど3人以内に入っています。条件はあまり変わらないので、全日本の表彰台に上がった人が行くのが順当なんじゃないかなと私は思います。

 ただ、ジュニアから上がったばかりのより若い選手もいますので、女子は本当にわからない・・・

 私は宮原知子ちゃんの素晴らしいスケーティングと音楽の表現が大好きなので、知子ちゃんを応援しています。
ジャンプが不調だったので心配していましたが、だんだん良くなってきている。
十代の選手が全盛の女子フィギュア界ですが、本当に曲を自分のものとして表現できるようになるのは20歳を超えてからだと感じます。
なので、今世界でも一番の表現者である知子ちゃんにできればオリンピックに行って欲しいなと思いますが、それよりも知子ちゃんが自分の想うとおりの滑りができたらいいなと思って応援します。フリーのトスカは圧巻のプログラムです。

 断片的にジャンプや技の部分の映像ではプログラムの良さはわかりません。
多くの人にプログラム全体を通して見てくださると嬉しいなと思います。
 
知子ちゃんの特集映像です。

2度目の五輪へ ~宮原知子の集大成~ 全日本フィギュア12月23日(木)開幕!


ペア・アイスダンスの選考基準

以下のいずれかを満たす組から総合的に判断して選考する。

 A)全日本選手権大会最上位組
 B)全日本選手権大会終了時点でのISUワールドスタンディング最上位組
 C)全日本選手権大会終了時点でのISUシーズンワールドランキング最上位組
 D)全日本選手権大会終了時点でのISUシーズンベストスコアの最上位組

この中で哉中ちゃんと大ちゃんのカナダイ組はCとDを満たしています。
でも多分優勝した組が代表になるでしょう。

 哉中ちゃん、大ちゃん、頑張って❗️

 オリンピック代表選考の全日本の雰囲気は独特なものがあります。
代表は決めなくてはいけないし、枠には限りがあります。
悲喜こもごもですが、決まったらその選手たちを称え、代表入りできなかった選手たちも称え、全日本出場を目標に励んできた選手たちも称え、
応援したいと思います。

 全日本フィギュアまであと2日❗️


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