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アザラシ仲間の新種 帯広の会社員、91年に発見

2018-05-24 | アイヌ民族関連
毎日新聞2018年5月23日 北海道朝刊
 北海道足寄町の足寄動物化石博物館は22日、浦幌町の川で1991年に見つかった骨の化石が、アザラシと同じ祖先を持ち、約1000万年前に絶滅したとされる海生哺乳類「アロデスムス」の新種と分かったと発表した。ほぼ全身の骨格が確認された。発掘地層などから約1500万年前の個体の可能性が高く、アロデスムスの化石としては国内最古という。
 沢村寛館長ら4人の研究者による研究論文が、英国の学術誌「ロンドン王立協会オープンサイエンス」に掲載された。新種は発見された浦幌を示すアイヌ語にちなみ「アロデスムス・ウライポレンシス(浦幌のアロデスムス)」と命名された。
 骨格は数ミリから30センチ程度の92個の骨で構成。全長は約2メートルで雄の成獣とみられる。アロデスムスは国内外で5種が確認されていたが、前頭骨の目の位置の上に突起があるなど、新種と判断できる特徴があるという。
 新種の発見は、帯広市の会社員、井上清和さん(59)が91年、浦幌町の河原で貝化石の採集中、骨の化石が入った岩塊を見つけたのがきっかけだ。
 その後、学芸員や大学研究者らが、地層発掘や骨格研究を進めてきた。
 この日、記者会見した筑波大大学院博士課程の主森(とのもり)亘さん(28)は「日本最北のアロデスムスの骨格であり、当時の海の哺乳類の多様性を示している」と解説。井上さんも「新種と認められてうれしい」と喜びを語った。【鈴木斉】
https://mainichi.jp/articles/20180523/ddr/041/040/003000c
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