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四島の遺産、歴史から考察 根室でシンポ 調査の学芸員ら報告

2018-12-10 | アイヌ民族関連
北海道新聞 12/09 05:00
 【根室】「北方四島の過去と現在・未来に何を伝えるか―歴史・文化遺産を伝える―」と題するシンポジウム(北海道博物館、根室市教委主催)が8日、市内穂香の道立北方四島交流センターで開かれた。専門家の報告などを通じ、出席した約80人が四島の文化遺産と保存継承策を考えた。
 学芸員ら専門家5人が発表。北海道博物館の鈴木琢也学芸主査は、2006~18年の調査で国後島82カ所、色丹島22カ所、択捉島16カ所の遺跡を発見し、「北方四島の先史文化は北海道の旧石器文化からアイヌ文化と同様、(北海道と)同一の文化圏だったことが分かってきた」と報告した。
 根室振興局副局長として北方領土遺産の保存・継承事業を指揮した谷内紀夫さんは四島に残る戦前の日本建築や石碑の現状について解説。今年夏に択捉島を訪れたビザなし交流の訪問団員が島のロシア人と一緒に日本人墓地の墓石の修復を行った例を挙げ、「ビザなし交流での人道的な取り組みという位置づけで(文化遺産の保存活動を)行うと、日ロ間での主権や法の問題が出ない」と話した。
 同博物館の右代啓視学芸主幹は、択捉島在住のロシア人が16年に同島中部のフルベツで江戸時代後期の松前藩士のものとみられる墓を発見したことを紹介した。(今井裕紀)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/256110
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