北海道新聞2024年8月20日 22:00(8月20日 22:28更新)
浦幌町で暮らしていたアイヌ民族の母や曾祖父たちについて語る瀧口夕美さん
【幕別】アイヌ語やアイヌ民族の暮らしについて理解を深める講演会「アイヌのことばと物語を伝承する」が町百年記念ホールで開かれた。
国のアイヌ政策推進交付金を活用した町の事業。1日に開催し、町内外の約90人が参加した。千葉大名誉教授で漫画「ゴールデンカムイ」のアイヌ語を監修した中川裕さん(69)と浦幌町のアイヌ民族を母方のルーツに持つアイヌ語講師の瀧口夕美さん(52)が登壇した。
中川さんは「神」と訳されるアイヌ語の「カムイ」について説明。「意志を持って活動すると感じられるものがカムイ。動植物や道具類もカムイだった。環境と訳した方が近いだろう」とアイヌ民族の世界観を語った。
瀧口さんは、・・・・