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上武さんにアイヌ文化賞、伝承と普及に長年尽力【登別】

2019-01-17 | アイヌ民族関連
室蘭民報2019.01.16

アイヌ文化賞を受賞した上武さん
 アイヌ文化の伝承、普及に長年尽力したとして、アイヌ民族文化財団(札幌)の2018年度(平成30年度)アイヌ文化賞に、登別市幌別町の上武やす子さん(84)が選ばれた。1997年度に受賞したアイヌ文化奨励賞の上位の賞であり、「受賞は周りの人たちの協力があってこそ。皆さんに感謝してありがたくいただきます」と喜んでいる。
 上武さんは約40年間、アイヌ文化の伝承・普及のため、市内外で地道に活動を続けてきた。北海道ウタリ協会(現北海道アイヌ協会)の理事、副理事長、同協会の登別支部長やピリカノカの会会長などを歴任。受賞歴も多数。
 民族衣装の製作やアイヌ文様の刺しゅうなどを多くの生徒たちに教えたり、小学校への出前授業でアイヌ古式舞踏を指導。市からウタリ生活相談員(現在のアイヌ生活相談員)の任命を受け、同協会会員に寄り添って生活上の悩み相談などに応じた。
 「活動を始めたばかりのころは右も左も分からず戸惑うことも多かったが、『誰かが先人たちの文化を伝えなければならない』という信念の下で続けてきた。最近は一般の市民にもアイヌ文化への関心が広がり、活動が軌道に乗ってきたかな」としみじみ語る。
 昨年11月中旬に札幌市内で、同財団の中村睦男理事長から賞状や副賞を受け取った。「アイヌ語の普及をはじめまだやり残したことがある。これからも無理をせず、先人たちが残した文化の普及に努めたい」と、受賞を機に気持ちを新たにしている。
http://www.hokkaido-nl.jp/article/9672
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