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「上川アイヌ」地元歓喜…日本遺産、道内3件目

2018-05-26 | アイヌ民族関連
読売新聞2018年05月25日
日本遺産に認定された大雪山系の紅葉風景(昨年9月)
 文化庁が24日発表した2018年度日本遺産に、上川町や旭川市、上士幌町など12市町にまたがる「カムイと共に生きる上川アイヌ~大雪山のふところに伝承される神々の世界~」が認定された。道内関連の認定は3件目。地元関係者からは喜びの声が上がった。
 認定された「カムイと共に生きる上川アイヌ」は、上川地方のアイヌ民族に伝わる魔神と英雄神が戦った伝説や、大雪山系を神々が遊ぶ庭と考えた信仰が対象となった。
 認定を受け、上川町など関係自治体は、旭川市の神居古潭かむいこたんや、同市嵐山のチセ(アイヌ民族の伝統的住居)といった文化財、大雪山系周辺に看板を整備するなどし、情報発信を図る方針だ。6月下旬をめどに新たな協議会を発足させ、観光客向けのスマートフォン用アプリの開発やアイヌ文化が体験できるVR(仮想現実)装置を使った仕組みについても話し合う。
 上川町の佐藤芳治町長は「上川町、旭川市のアイヌ団体、関係自治体などに多大な協力をいただき達成できた。認定は、今後の地域活性化に大いに意義のあることだと考える」と談話を出した。上川アイヌ協会の伊沢一浩会長(49)は「北海道150年を迎える年に認定を受けたのは感慨深い。道内全体にアイヌ文化の理解も広がっている。これを機に認定を受けた現地に足を運んでもらえるようにしたい」と語った。
 日本遺産は文化・伝統を物語る「ストーリー」を認定し、有形・無形の文化財群を通じた情報発信により地域の活性化を図るため、15年度に創設された。20年東京五輪・パラリンピックに向け、国内外に日本の魅力を伝える狙いがある。今年度は76件の申請があり、13件が認められた。
 この日の発表では、17年に山形県酒田市や函館市、松前町など11市町で認定された「荒波を越えた男たちの夢が紡いだ異空間~北前船寄港地・船主集落~」に、小樽市と石狩市なども追加認定された。
http://www.yomiuri.co.jp/hokkaido/news/20180525-OYTNT50055.html
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