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《ブラジル》観光ガイド=ウバツーバとアンシェタ島=南国の美しい自然を堪能

2024-08-31 | 先住民族関連

ブラジル日報 8/30(金) 7:03

アンシェタ島の桟橋

ウバツーバ(Ubatuba)はサンパウロ州北部海岸にあり、サンパウロ市から北東に223キロに位置する観光と漁業を生業とする、人口9万人余りの町だ。100以上の美しいビーチがあり、サーフィンやスキューバダイビングのメッカとして知られる。

 歴史は古く、かつてポルトガル人からの侵略に対抗した先住民族トゥピナンバー族が、交渉にきたアンシェタ神父を1563年に数カ月間幽閉した場所。アンシェタ神父はその間、詩を作り、海岸の砂の上に書き、暗記したという逸話があり、その姿が銅像にされて海岸部にある。

 主な観光地はアンシェタ島、タマル・プロジェクト財団(Projeto Tamar)、水族館、魚市場など。

【現地映像】美しいアンシェタ島の観光ツアーの様子はこちらから!

【Ilha Anchieta】

アンシェタ島のパルマスビーチ

 沖合にあるアンシェタ島は美しいビーチだけでは飽き足らない人にお薦めの場所だ。1977年にアンシェタ島サンパウロ州立環境公園になるまで、この島はかつて矯正収容所、政治犯や極悪犯向けの厳戒警備の刑務所だった。

 緑に囲まれ、美しい散策路とビーチがある同島は、桟橋を降りてすぐにある古い刑務所の廃墟にその歴史が残されている。現在は、素晴らしい海と自然を楽しむ観光がメインとなっている。サンパウロ北海岸で2番目に大きい島で、同地観光の名所となっている。

 この島には七つのビーチがあり、自然遊歩道やシュノーケリングができる海中遊歩道もある。島に到着すると、まずプレシディオビーチ(Praia do Presídio)とサパテイロビーチ(Praia do Sapateiro)があり、島に向かって左手に少し歩くと、魚が泳いでいる天然の海水プール(piscina natural)エンジェーニョビーチ(Praia do Engenho)がある。

 向かって右側に行くと、終戦直後に収容された日本移民が切り開いた散策路。その先には、島で一番人気のビーチのひとつ、パルマスビーチ(Praia das Palmas)が広がっている。波止場周辺にはトイレ、バーベキュー場、遊び場、ピクニックエリア、この場所の歴史を伝える小さな博物館(ビジターセンター)まである。

 時間に余裕のある人は島で最も美しいビーチのひとつであるスルビーチ(Praia do Sul)まで、片道2200mの散策路を歩くのがベストだ。ウォーキングをするには事前予約が必要。このルートは地元ガイドと一緒でなければ歩くことができない。

 アンシェタ島へのツアーは、サコ・ダ・リベイラ(Saco da Ribeira)からなどいろいろな旅行社が実施している。ツアーの料金は交通機関やその他の訪問先によって異なるが、60レアルから220レアル。入島料は19レアル。

 【FUNDAÇÃO PROJETO TAMAR UBATUBA - SP】

タマルで亀の生態を説明するガイド

 プロジェクト・タマルは、ウミガメ保護の啓蒙活動をするNPO。ウミガメを飼育する施設で生態を観察して理解を深め、漁業によるウミガメ捕食の影響を軽減することを主な目的に啓蒙活動をしている。

 世界に7種いる海亀のうち5種がブラジルにおり、入り口すぐの飼育水槽にいるTartaruga-de-pente種は28歳で180キロ。ガイドによれば「100歳まで生きる」とのこと。肺呼吸するので定期的に水面に顔を出すが、体をゆっくり動かして心拍を最低限まで抑えることができ、心臓の鼓動を1分間に1回まで減らせ、その結果、海面で呼吸するのを最大5時間に1度にすることが可能なのだという。

 プラスチックの地引網のようなものが、魚と同時に亀をとらえて傷つけやすい。また大型魚を釣る針に亀が間違って食いつくと致命傷を負うことがあり、その危険性を訴えていた。逆に日本移民が100年ほど前にこの地に伝えた定置網漁法は、網の中の魚や亀を傷つけず、あとから無傷で逃がすことができるので、同施設で大賞賛され、近隣漁師にもこの方法が推薦されているという。

 午後4時ごろエサやりをする光景が見られる。

入場料は大人36レアル、子ども等は半額18レアル。住所(R. Antônio Atanázio, 273 - Jardim Paula Nobre, Ubatuba)、問い合わせ先電話(12・3832・6202)、サイト(https://www.tamar.org.br/centros_visitantes.php?cod=9)

 【Aquário de Ubatuba】

 ウバツーバ水族館は28年前に国内初の一般公開された民間水族館で、開設以来、300万人が来場したという。

 ウチワエビやヒトデなどに実際に触れることができる水槽を初めて導入したことでも知られる。近海にいるサメ、エイ、クラゲなどを展示。楽しみながら水生生物と海洋生物の多様性を学べるようになっている。最後には、海底にいるかのような楽しい4種類の写真を撮れる有料サービス(1枚40レアル)もある。

 住所(Rua Guarani, 859 - Itaguá, Ubatuba – SP)、電話(12・3834・1382)、サイト(https://aquariodeubatuba.com.br/)

【Mercado Municipal de Peixes e Pescados】

魚市場でイカをさばいていたマリ・ルシさん

 ウバトゥーバ市営魚市場は、漁船桟橋のある島にある。お店でイカをさばいていたマリ・ルシさんに聞くと、「市内のほとんどの魚屋、約45軒が店を出しており、それぞれに専属の漁船が最低1隻いて、前夜とか早朝に漁をして朝8時過ぎにここへ水揚げして並べるので、とにかく新鮮よ」とのこと。

 ここは家族経営の小型漁船のみで、近海で獲れたタイーニャ、アンショーバ、ペスカーダ、ポルキーニョ、ソロロッカ、リングアードなどの魚や、エビ、タコ、イカなどがズラリと並ぶ。「旬のお薦めはカマロン・ローザ。朝4時に出航して、アンシェタ島など近くの島の周りで獲ってくるから最高に新鮮でおいしいわよ」という。

 住所(Barra dos Pescadores S/N – Centro de Ubatuba)、電話(12・3833・3500)、サイト(https://turismo.ubatuba.sp.gov.br/atrativosturisticos/barra/)

https://news.yahoo.co.jp/articles/e3dc0c30d8cf5ff6e61400443b6d816c6158a0d7

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