NHK08月21日 20時00分
幕別町は町内にあるアイヌ文化についての資料館が老朽化していることを受けて新たな建物を建設するとともにアイヌ語の教室などを行う交流施設もあわせて整備することになりました。
幕別町の「蝦夷文化考古館」は、いまの幕別町の出身でアイヌ文化の保存に取り組んだ吉田菊太郎が建設した資料館でアイヌの伝統儀式で使う道具や歴史的な書物などおよそ1700点の資料が保管されています。
しかし、建物の建設から65年がたち、老朽化が進んでいました。
このため町では建物を保存するための改修工事を行うとともに、隣接する敷地に新たに「展示館棟」と「生活館棟」を建設することになりました。
展示館棟では、蝦夷文化考古館が所蔵する資料を常設展示し、生活館棟ではいろりのある部屋で伝統儀式を行えるようにするほかアイヌ語やアイヌ料理の教室も開かれる予定です。
また敷地内にはアイヌの伝統的な住居「チセ」を復元し、来場者が見学できるようにするということです。
総工費はおよそ14億円と見込まれていて、2年後の2026年度のオープンを予定しています。
幕別町は「アイヌ文化を広める施設としての活用だけでなく、さまざまな人の交流の場を作っていきたい」と話しています。
https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20240821/7000069256.html