毎日新聞 2014年03月21日 22時10分(最終更新 03月21日 22時15分)
札幌大の卒業式が21日、札幌市中央区であり、アイヌ子弟を対象にしたウレシパ奨学生の1期生、北嶋由紀さん(40)がアイヌ民族衣装を着て出席し、卒業証書を桑原真人学長から手渡された。北嶋さんは「アイヌ民族としての誇りを学べた」と、充実した大学生活を振り返った。
ウレシパ奨学生は、札幌大が導入したアイヌを対象とした全国初の奨学制度で、年間授業料や入学金を免除。「ウレシパ」とはアイヌ語で、「育て合う」の意味で、仲間が助け合いながら民族共生の社会を築こうという願いが込められている。
北嶋さんは浦河町出身で、アイヌであることを周囲に隠して暮らしてきた。しかし、30代でアイヌ刺しゅうの魅力に触れ、ウレシパ奨学生としてアイヌ民族のことを学び直そうと入学した。「この4年間で自分の考え方が大きく変わった。アイヌ文化を一生懸命学ぶ人の存在を知り、自分も負けられないと思いました」と決意を新たにした。【千々部一好】
http://mainichi.jp/select/news/20140322k0000m040085000c.html
札幌大の卒業式が21日、札幌市中央区であり、アイヌ子弟を対象にしたウレシパ奨学生の1期生、北嶋由紀さん(40)がアイヌ民族衣装を着て出席し、卒業証書を桑原真人学長から手渡された。北嶋さんは「アイヌ民族としての誇りを学べた」と、充実した大学生活を振り返った。
ウレシパ奨学生は、札幌大が導入したアイヌを対象とした全国初の奨学制度で、年間授業料や入学金を免除。「ウレシパ」とはアイヌ語で、「育て合う」の意味で、仲間が助け合いながら民族共生の社会を築こうという願いが込められている。
北嶋さんは浦河町出身で、アイヌであることを周囲に隠して暮らしてきた。しかし、30代でアイヌ刺しゅうの魅力に触れ、ウレシパ奨学生としてアイヌ民族のことを学び直そうと入学した。「この4年間で自分の考え方が大きく変わった。アイヌ文化を一生懸命学ぶ人の存在を知り、自分も負けられないと思いました」と決意を新たにした。【千々部一好】
http://mainichi.jp/select/news/20140322k0000m040085000c.html