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河川でのサケ漁、新法で容認を 道アイヌ協会など要望

2016-10-04 | アイヌ民族関連
北海道新聞10/02 05:00
 政府が検討しているアイヌ民族の生活・教育支援を目的とした新法の策定を巡り、北海道アイヌ協会などが、かつてアイヌ民族が主食用などの目的で日常的に行っていた河川でのサケ漁を認める制度を盛り込むよう、求めていることが分かった。アイヌ民族にとってサケは重要な食料であると同時に神が与える「恵みの象徴」だったが、明治期以降の同化政策などによって文化伝承の目的以外の捕獲は禁止されてきた。政府は新法の検討課題の一つとして、有識者らによる作業部会で議論する方針だ。
 要望しているのは道アイヌ協会のほか、東京のアイヌ民族団体など。サケ漁が広く認められれば、アイヌ民族の「先住権」を尊重する政策の一つともなる。
 かつてアイヌ民族はコタン(集落)近くの河川にそれぞれ個人のイオル(漁場)を持ち、サケ漁をしていた。祭事でサケを「カムイチェップ(神の魚)」、日常会話で「シペ(本当の食べ物)」と呼び、主食として頻繁に食べ、固く丈夫なサケの皮は靴や衣服にも利用してきた。
 アイヌ民族には 漁業権 という習慣や制度はなく、15世紀以降、和人に土地などを収奪され、1878年(明治11年)に明治政府がアイヌ民族の呼称を「旧土人」に統一した際、アイヌ民族によるサケ漁は禁止された。その後、サケの減少もあって、1951年の水産資源保護法、55年の道条例で和人やアイヌ民族にかかわらず、河川でのサケ捕獲は原則的に禁止された。
 現在は道が文化伝承を目的に、アイヌ民族に特別採捕を許可している。道の記録によると、86年に初めてアイヌ民族に特別許可が下りた。2015年度は道内のアイヌ協会支部など11団体が15河川で許可を得て、新しいサケを迎える儀式「アシリチェップノミ」を行うために捕獲したほか、アイヌ民族のかぎもり「マレク」を使ったサケ漁などを実施した。ただ、特別許可によるサケ漁は捕獲数が限られ、かつての自由な漁とはほど遠いのが実情だ。
 政府の作業部会では新法の中心となる生活向上に向けた施策として、雇用の安定など6項目を検討課題として列挙。これ以外の検討課題として、伝統的なサケ漁の復活も挙がっている。内閣官房アイヌ総合政策室は「道の特別採捕の実績を把握することなど、どういう手順で検討するかという所から今後議論することになる」と話している。
http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/society/society/1-0322441.html

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