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<おたる水族館 楽しい仲間たち>君の名は? 美しい体色 泳ぎたくましく

2019-01-23 | アイヌ民族関連
北海道新聞01/22 17:00
激しい流れの白泡の中で定位するオショロコマ
 北海道には「オショロコマ」という魚がいます。冬の間は雪や氷に閉ざされてしまうような川の上流部や湖などに生息しているイワナの仲間です。この魚の仲間はロシアやアラスカなどにも広くすんでおり、英名は「Dolly Varden(ドリーバーデン)」。名前はどうやらカラフルなその体色に由来しているようです。
 緑色っぽい体の背中には小さな薄黄色の斑点、体の横にある斑点とおなかは鮮やかな朱色。さらに胸びれ、腹びれ、そして尻びれなども同じく朱色。前側には美しい白い筋。なぜこれほどまでに美しい色彩なのかは分かりませんが、この美しさが19世紀半ばにアメリカの若い女性の間で流行したドリーバーデンと呼ばれた色鮮やかなドレスを連想させたことから、この名前になったという説が有力です。
 イワナは英語で「Char(チャー)」なので、〇〇チャーと呼ばれたり、マス(トラウト)とも近い仲間なので△△トラウトと呼ばれたりしそうなものですが、なぜか「ドリーバーデン」が呼び名として定着したのです。
 ちなみにオショロコマという日本語名の由来はアイヌ語の「オソルコマ」といわれています。これを「尻・それによって・泳ぐ」と訳している方もいますが、本当のところはよく分かりません。水が少なくなった川で石の隙間に頭を突っ込んで尾びれを振っている(隠れている?)のを見たことがありますが、そういうところを見たのかもしれません。名前の意味は分からなくても、かわいらしく、そしてたくましい魚であることは間違いないようです。今日も水槽の中で激しい流れに逆らって一生懸命泳いでいますよ。(古賀崇=営業課)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/269119
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