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【白老】アイヌ文化の担い手5人が研修卒業

2011-03-25 | アイヌ民族関連
(苫小牧民報 2011年 3/23)

 アイヌ文化研修の修了式が22日、白老町のアイヌ民族博物館で行われ、3年間学んできた5人が修了証を手にした。文化の担い手として期待されている。
 アイヌ文化振興・研究推進機構(札幌市)の伝承者育成事業。民族の儀礼や生活習慣を、民族博物館で学んできた。
 参加したのは、道内外のアイヌ協会支部を通じて選ばれた20~50代の男女。地元白老町のほか、浦河町、旭川市、オホーツク管内美幌町、千葉県からの参加もあった。博物館学芸員や地域の伝承者から衣食住、工芸、踊り、言語を学び、文化を分かりやすく伝えるための模擬授業にも挑戦した。イオル(アイヌ民族の伝統的生活空間)再生事業で行われる各種の文化体験やしらおいアイヌ文化フェスティバル地域行事にも積極的に参加してきた。
 修了式では、機構の西田俊夫専務理事が「皆さんは終始熱心に、多くのことを学んできた。アイヌ文化の担い手として、それぞれの立場・地域で活躍することを期待している」と祝いの言葉を贈った。
 修了生の堀多栄子さん(33)は「チセ(家屋)を造ったり、熊の霊送りの儀式に立ち会ったりと、めったにできない経験がたくさんできた」と晴れやかな笑顔を見せた。4月から旭川市へ移り、アイヌ文化の普及啓発に関わる仕事に携わる予定という。
 伝承者育成事業は4月から、アイヌ民族博物館で第2期生の研修が行われる。
http://www.tomamin.co.jp/2011s/s11032303.html
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