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津で松浦武四郎展 涅槃図など434点展示

2018-09-20 | アイヌ民族関連
産経ニュース2018.9.19 07:07
 北海道の名付け親で松阪市出身の探検家、松浦武四郎(1818~1888年)の生誕200年を記念した「幕末維新を生きた旅の巨人 松浦武四郎-見る、集める、伝える」展が津市の県総合博物館MieMuで開催されている。北海道命名150年事業を展開している北海道博物館(札幌市)や松浦武四郎記念館(松阪市)と協力し過去最大の434点を展示。うち三重では30日間しか見ることができない「武四郎涅槃(ねはん)図」など183点は国指定重要文化財で見応えのある展示となっている。11月11日まで。
 武四郎は松阪市で、江戸時代後期の文化15年に、紀州和歌山藩の地士(下級武士)の四男として生まれた。跡継ぎではない気楽さから武四郎は17歳から全国を巡る旅に出て、明治21年に71歳でなくなるまで、北海道から九州までの日本各地を巡った。
 幕末には蝦夷地に興味を持ち、6回にわたり探査。その成果として詳細な調査記録と地図を残した。調査の過程で過酷なアイヌ民族の状況を知り、アイヌと和人の共存を願ったほか、明治維新には、政府の開拓使の判官を務め、北海道の名前につながる道名などの選定に携わったことから「北海道の名付け親」と呼ばれている。
 同展では武四郎の一生を6章に分けて展示。日本侵略を危惧する憂国の志士や西郷隆盛、坂本龍馬らとの交流が分かる書状を紹介したほか若き日の武四郎、膨大な北海道の調査記録、命名資料、晩年の武四郎、収集物などを展示した。
 「武四郎涅槃図」(縦約1・5メートル、横約0・8メートル)は仏に見立てて昼寝をする武四郎の側にお気に入りの郷土玩具や古画の登場人物などを配したユーモラスな作品。重文のため展示期間が限定され10月14日まで展示する。
 鈴木英敬知事は「アイヌの人を大切にした寛容の心を子供たちに伝えたい」、同館の大野照文館長は「偉人の全体像を探る膨大な展示」、北海道博物館の石森秀三館長は「武四郎のことは道民の方がよく知っているので、この展示で興味を深めてほしい」などと話している。
https://www.sankei.com/region/news/180919/rgn1809190039-n1.html
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