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サケ豊漁と安全を神に祈り 苫小牧アイヌ協が伝統儀式

2024-09-30 | アイヌ民族関連

佐藤愛未 有料記事

北海道新聞2024年9月29日 20:53

カムイチェプノミを行い、サケの豊漁と漁の安全を祈る参加者

 サケの豊漁と漁の安全を祈願するアイヌ民族の伝統儀式「カムイチェプノミ」が29日、苫小牧市生活館で開かれた。

 苫小牧アイヌ協会がサケが遡上(そじょう)するこの時期に開催し、今年で16回目。民族衣装を身にまとった約30人の参加者が厳かな雰囲気の中、神に祈りをささげた。先祖供養の儀式「イチャルパ」も行った。

 儀式終了後、アイヌ古式舞踊が披露され、・・・・・・

☆カムイチェプノミのプ、イチャルパのルは小さい字

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/1068794/


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先住民に学ぶ、互恵主義の恩恵【MY VIEW│エイミー・デネ・ディール】

2024-09-30 | 先住民族関連

リーボックやプーマでデザイナーとして活躍後、アップサイクルブランド

VOGUE25 2024年9月29日

4Kinshipを立ち上げたデザイナーが、自身のルーツでもある先住民の次世代のために上げる声とは? サンタフェの不都合な真実と向き合い、互恵主義や意識ある消費について問う。

BY AMY DENET DEAL

AS TOLD TO YUMIKO SAKUMAYAKA MATSUMOTO

Photo: Courtesy of 4Kinship

グローバル・ブランドで仕事をしていた2007年頃、大量生産の有害性が自分の娘の未来を破壊していることに気づき、少量生産の一点ものの制作にシフトすることを決めました。白人家庭の養子として育った私が、自身のナバホのルーツを知った後に立ち上げたアップサイクルブランド、4Kinship(フォーキンシップ)では、ダメージのある衣類の新しい命を想像し、加工したり、染め直したり、アンティークのヴィクトリア時代のドレスを解体して、現代人のサイズに作り変えて再販します。不要とされるものに新しい命を吹き込めること、地球や環境に害を与えないこと、それが私の仕事に喜びを与えてくれています。

ファッションの業界に入って40年近くになり、今年で60歳になります。年を取ると、自分の存在意義について考えることが増えます。経験からたくさんのことを学び、スキルを身につけたから、自分の仕事は、みんなのアンティー(おばさん)として、次世代のために存在するかけ橋となること。フォーキンシップは、才能がありながら透明化されてきた若い先住民に力を与えることのできるマザーシップとして捉えています。

人間たちが互恵主義や意識ある消費を実践しなければ、文明は絶滅する危機にあります。ファッション業界でも過剰な労働が横行していますが、その労働量が作りだす富はどこに行くのでしょう? 衣服を作るのに参加した人たちに富が公正に再分配されたら、多くの問題を解決できるはずです。常に互恵主義を大切にしてきた先住民の文化に倣い、私もコミュニティ全体を高めるようなビジネスを模索しています。この小さいブランドにすらコミュニティに利益を還元し、地域のためにスケートパークを建てることが可能なのだから、大企業ができることを想像してほしいのです。

サンタフェには11,000ものビジネスがありますが、そのうち先住民が所有するのは0.0003%の4つのみで、女性のオーナーは私だけです。先住民のアートや文化で知られるサンタフェで、歴史的にその経済を支えてきた先住民に、その恩恵を受け取ってほしいと思いますが、サンタフェで生み出される富は、先住民には分配されず、若い先住民をサポートする助成金もありません。市がやらないのであれば、若い先住民が店を出すための助成金を私が出せないかと考えています。先住民に初期投資の資金があれば、サンタフェはネイティヴから直接ネイティヴのグッズを買うことができるオーセンティックな場所になり得るのです。

先日、インターナショナル・フォークアート・ミュージアムで行われたフェアで、キーノート・スピーカーとして世界中からやってきた200人ほどの先住民アーティストに話をしました。西アフリカ、カザフスタン、インドといった国のアーティストからの質問を受けましたが、誰もが、若い人たちがクラフトの世界に入ってこないことを憂慮し、伝統的なアートやクラフトを継承していくためにどうすればいいかと議論しています。私はその答えは、過去の形にとらわれずに先住民未来主義(インディジニアス・フューチャリズム)を包摂することにあると考えています。これまで、先住民たちは、サンタフェのような場所にやってくる白人のレンズを通して自分たちを見つめてきました。メインストリームが期待するのは、ストイックでロマンティックに味つけされた先住民のステレオタイプで、それが伝統的でない創造性を育むことを阻害してきました。けれど、今の若者たちは、現代を生き、インターネットにつながっているので、これまでとは違う方法で先住民性を身につけていきます。

今、デザインやクリエイティブの世界で、これまで見たことのないような表現をするアーティストたちがたくさん登場しています。次世代の先住民たちを伝統に縛りつけることはできないし、ほかの部族や、文化と結びつくことで変容していくのだから、その変容をあるがままとして受け入れ、基盤を作るのを手伝うべきだと思うのです。先住民の未来は「今」にあるのです。

意識的消費とは、何かを手にするときに、そのものがどこから来て、どうやって作られ、自分がどうやって手にするかを考えることです。日本で流通している多くのターコイズの指輪は、白人のディーラーが先住民との不平等な取引の結果、得たものです。つまり、多くのターコイズの指輪は、搾取の結果として売られているものであり、作り手のアーティストに恩恵をもたらすものではありませんでした。私の店では、現役のアーティストから買ったものしか取り扱っていません。先住民が作ったものを身につけるのであれば、それがどこからきたのか、考えてみてほしいと思います。

Profile
エイミー・デネ・ディール
リーボックプーマでデザイナーとして活躍後、フォーキンシップを立ち上げ、2022年にサンタフェにショップをオープン。非営利のイニシアチブを通じて、居留区に建設したスケートパークは、米メディアでも話題に。

Text: Amy Denet Deal As told to Yumiko Sakuma Editor: Yaka Matsumoto

https://www.vogue.co.jp/article/my-view-amy-denet-deal


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比例予定候補駆ける 北海道(定数8) はたやま和也さん(53)=元= 国会で7年前の続きを

2024-09-30 | アイヌ民族関連

赤旗 2024年9月29日(日)

 国土の2割を占める北海道は、自民党政治の矛盾が集中しています。はたやま氏は、切実さを増す住民の要求を聞くため、広大な北海道を駆けめぐってきました。

 JR路線は廃線が進み、運転手不足で公共交通や輸送に大きな影響が出はじめ、地域の過疎化や人口減少が進んでいます。医療・介護・福祉など命や健康を守る土台でも、命の源を育む農林漁業の担い手も深刻な事態。こうした現状をみるたび、「大企業ばかり潤う政治を進めてきた自民党の責任だ」と憤ってきました。

 2014年の初当選時の初質問は、農林水産委員会で乳価について。当選した喜びに浸る間もなく道内の酪農家を訪ね、その声を国会へ届けました。輸入優先の自民党農政の弊害を追及し、「農家を支える政策を」と繰り返し求めてきました。今、「米が買えない」との声を聞くたびに国会で再び追及したい思いを募らせています。

 「アイヌや千島問題、軍事演習、核ごみ、ラピダス(半導体工場)など、北海道の独自課題を国会に届ける議席がどうしても必要です」と語ります。この間、平和、人権、立憲主義を守る活動を通じて憲法学者や女性支援に携わる人たちからも激励が寄せられています。

 「平和・人権・金権腐敗の自民党政治を変えるには、共産党の議席が伸びてこそ。誰もが希望のもてる北海道、日本に変えるため、なんとしても国会へ戻り、7年前の質問の続きを」と決意しています。

 畠山・かずや 1971年生まれ。宮城教育大学教育学部。元中学校教諭。元衆院議員(1期)

https://www.jcp.or.jp/akahata/aik24/2024-09-29/2024092903_01_0.html


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モンゴル遊牧民は「馬の色」400色を見分ける!?…言葉が教えてくれる「社会の関心度」とは

2024-09-30 | 先住民族関連

SmartFLASH 2024年9月29日(日)

モンゴル遊牧民には、ヒツジでも、ヤギでも、ウシでも、ウマでも、自身の所有する個体をぴたりと言い当てる「家畜個体識別能力」がある。ウシやウマなどなら毛色でわかりそうなものだが、ヒツジやヤギを見分ける能力にはたびたび恐れ入ったものである。

さらに、家畜の識別能力は、自己と他者の所有する家畜を見分ける技術にとどまらない。同じヒツジでも、ヤギでも、生まれた季節や年齢、出生時の状態などによって、さまざまに分類されている。たとえば幼畜だけでも、次のような分類が特殊な個別名称とともに用いられる。

●ニャルフ・トゥル(生後2週間までの幼畜)

●オトゴン・トゥル(晩秋~年末に生まれた幼畜)

●ウンチン・トゥル(母に死なれた幼畜)

●テレー・トゥル(2頭の母親から母乳を飲む幼畜)

●オーガン・トゥル(年の一番初めに生まれた幼畜)

●フヒー(冬に生まれた幼畜)

●ヘンズ(夏の終わり~秋の初めに生まれた仔ヒツジ)

●ハブチライ(予定よりも早く生まれた幼畜)

●ハブチク(早産の小家畜・幼畜・妊娠した個体)

これは家畜のオスウマについてもいえる。去勢した成獣馬は “アグト”、3歳以上の未去勢馬は “アズラガ”、成熟した馬は “グイツェーメル” 、永久歯の生え終わって間もない馬は “ウレーンツェル” などと分類して呼んでいるのだ。

こうした事細かな分類は、その家畜の特徴や個性を見抜いて、牧夫が適切な生育や対処を実施するにあたって、遊牧民と家畜との関係に、特定の意味や方法などを規定している。“ニャルフ・トゥル” なら、もっと母親と一緒に過ごさせようとか、“オトゴン・トゥル” なら冬に虚弱化した母から生まれているので、室内でしばらく育てようとか、人間と家畜との関わり方の手引きであり、いわば家畜との対応を「トリセツ」のように明示しているのである。

遊牧民の家畜個体の分類と識別能力とは、まさにニンゲンの認知能力の拡張といってよい。遊牧民が人類史に残した、誇るべき知覚ということができるのだ。

■ウマの毛色は400色!?

なかでも遊牧民たちは、草原の暮らしになくてはならないウマを、かつては400種類以上の色で識別できたといわれている。

筆者はかつて、鯉渕信一先生の『騎馬民族の心』(1992、NHK出版)を読んで、これを知っていただけに、ウマの色についての調査をしてみたいと常々思っていた。

日本のウマの毛色は、「馬の毛色及び特徴記載要領」(第8版)によると全14種類に分類されている。サラブレッドに限っていうと、毛色は8種類と決められている。とすると、やはり400種類というのは、途方もない識別色のように思われる。

一方で、近年はこうした馬色分類がモンゴル草原では失われてきているともいう。そこで、さまざまな馬色を写真で記録して、将来にも役に立つ「馬色帳」を作ってみようじゃないか、とモンゴル人の知人研究者に相談してみた。

すると、家畜馬を1000頭も所有するM氏を、喜んで紹介してくれたのだった。同氏の放牧地でもある、ウランバートルから東へ50km行ったテレルジ市近郊の草原で、馬群を集めておいてくれるともいう。これは渡りに舟ということで、相棒のプロカメラマン稲田喬晃さんと、モンゴル人言語学者のエンヘー先生と一緒に2017年5月、馬色撮影調査に赴いた。

一般的に、馬色は馬体の代表系統色に加えて、8つの部位((1)頭部、(2)たてがみ、(3)肩、(4)胴、(5)尻、(6)上脚、(7)下脚、(8)尾)の色の組み合わせによって色彩名称が決定される、複雑なクラスターとなっている。

当初、お目当てのウマをいちいち捕まえて撮影……と思っていたものの、見たこともないほどの巨群のなかからの検索と捕縛は至難の業であった。そのため、捕縛5頭目であっさり断念する事態に。ひとまずゲルに戻ってお茶でもしながら、みんなでしばし思案する。

そして、次は車輛で馬群のなかを走り回って、お目当ての馬色のウマにそろりそろりと近づいて撮影という方式に切り替えてみた。M氏とエンヘー先生につどつどウマの色を聞きながら、馬群のなかをかき分けて撮影を決行する。

幸いこの方法が功を奏し、馬群のなかを走り回ること4日間、撮影画像は軽く5000枚を超え、これらの画像から23系統の代表色からなる142色の撮影に成功することができた。それでも、400種類にはほど遠く、モンゴル草原のさらに田舎には、より詳細な分類もあると期待させる結果を得ることができた。

文化人類学の教科書に出てくる話を参照すると、イヌイットは「雪」を100種類以上に見分けることができるし、日本人も「雨」を表すボキャブラリーが万葉時代から400語を超えるとされ、ハワイ先住民の見分ける「風」の種類は600種にもおよぶといわれている。

イヌイットは雪に応じて狩場や移動の仕方を変えたのだろうし、日本は3日間に一度は雨が降る多雨地域でもある。ハワイでは風に応じた海や波浪状況が、彼らの生死に直結したのだろう。とすれば、騎馬民族の末裔たるモンゴル遊牧民が、ウマの毛色を400種類にも見分けていたことにもうなずける。

固有の社会で、一番の関心事を彩る多数のボキャブラリーとは、その土地に暮らす人々の、もっとも深い関心事を言語に置き換えた表現系ということができる。

一方で、モンゴル語を学んでみると、日常で使われる形容表現の少なさに驚くことがある。たいていは「ゴイ(スゴイ、きれい、いいね、やったぜなど)」と「ヘッツー(やばい、きつい、辛い、苦しいなど)」で済んでしまうのだ。

そう考えると、数百種類にもなる馬色とは、自己の感嘆や感情の表現以上に重視された、まさに遊牧民にとっての生きる価値そのものであったに違いない。

以上、相馬拓也氏の新刊『遊牧民、はじめました。モンゴル大草原の掟』(光文社新書)をもとに再構成しました。遊牧暮らしのリアルを現地でフィールドワークしてきた著者が綴る草原世界の「掟」とは。

●『遊牧民、はじめました』詳細はこちら

https://www.msn.com/ja-jp/news/opinion/モンゴル遊牧民は-馬の色-400色を見分ける-言葉が教えてくれる-社会の関心度-とは/ar-AA1roaUN?ocid=BingNewsVerp


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