「慶州ナザレ園」など、戦中・戦後史をテーマとした作品で知られるノンフィクション作家で評論家の上坂冬子(本名丹羽ヨシコ)さんが14日午前9時50分、肝不全のため東京都港区の東京慈恵会医大病院で死去した。78歳。東京都出身。葬儀・告別式は近親者で済ませた。喪主は弟丹羽徹氏。
1949年、トヨタ自動車に入社。在職中の59年に職場での経験を基にした「職場の群像」で思想の科学新人賞を受けた。これを機に、執筆と評論の両方で旺盛な活動を続けた。
歴史の中に埋もれた事実を発掘し、「生体解剖」「巣鴨プリズン13号鉄扉」「硫黄島いまだ玉砕せず」などの話題作を次々に発表した。
保守的な立場の論客としても知られた。93年に菊池寛賞、正論大賞を受賞。2003年に「『北方領土』上陸記」を刊行し、翌年、国後島に本籍地を移した。
最近は自らのがん闘病記を雑誌に連載していた。
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/culture/159653.php
1949年、トヨタ自動車に入社。在職中の59年に職場での経験を基にした「職場の群像」で思想の科学新人賞を受けた。これを機に、執筆と評論の両方で旺盛な活動を続けた。
歴史の中に埋もれた事実を発掘し、「生体解剖」「巣鴨プリズン13号鉄扉」「硫黄島いまだ玉砕せず」などの話題作を次々に発表した。
保守的な立場の論客としても知られた。93年に菊池寛賞、正論大賞を受賞。2003年に「『北方領土』上陸記」を刊行し、翌年、国後島に本籍地を移した。
最近は自らのがん闘病記を雑誌に連載していた。
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