Enrico Pieranunzi/Jazz A Confronto
エンリコ・ピエラヌツィ(p)の1975年に録音された初リーダー作。
数多くあるエンリコのCDは2,3枚は所有している筈だが、どれも1度聴いて死蔵してしまっている。
しかし、単純な僕もこのアルバムはお気に入りで、特に高速疾走系の2曲、A1<Piece For Joan>、B1<Long Drink>に痺れている。
ただ指が速く動いているだけで無く、迸る熱さが有り、力強く疾走するところが好い。
あえて言えば、電気増幅されたベース音だけが不快で残念。
Carmell Jones/Jay Hawk Talk
クリフォード・ブラウン直系でかなり巧いカーメル・ジョーズ(tp)のアルバム。
その音は知的にコントロールされ巧いなぁと思うのだが、個人的にはイク所では感情的にバーーーーンとイッテ欲しくもあるのだが。
A3<What is this thing called love>でのソロが秀逸で、細かいフレーズを重ねるところは絶品。
エンリコ盤を聴いた後だけにジョージ・タッカーが弾く深い音色のベースは気持ち好く、バリー・ハリス(p)のいぶし銀ピアノも良い。
ちなみに本盤はヴァン・ゲルダー録音では無いが音は悪くない。