『tokotoko』

Fortune comes in at the merry gate.

『わが母の記』

2012-05-09 | 映画・ドラマ・舞台
『わが母の記』を観ました

昭和を描いているからか、
先日勉強のために観た小津安二郎監督の作品を思い出しました。

丁寧なお仕事と、繊細でやさしい人間のやりとりがみえた気がします。



井上靖さんの自伝的小説「わが母の記」3部作が原作です。



昭和39年、小説家伊上洪作は、父を亡くし、母八重の面倒を見ることになります。

幼少の頃母と離れて暮らしていたために、
それまで、母親と距離を置いていた洪作でしたが、

妻や3人の娘、妹たちとともに、
幼いころの記憶と、八重が持っている思いに向き合うことになります。

八重は薄れてゆく記憶の中で、息子への愛を確かめていき、
洪作はそんな母をみて、次第に次第に、母を受け入れるようになっていきます。



第35回モントリオール世界映画祭ワールド・コンペティション部門で、
審査員特別グランプリを受賞しています。





監督・脚本/原田眞人

PARIS-DAKAR 15000 栄光への挑戦/KAMIKAZE TAXI/金融腐蝕列島〔呪縛〕
突入せよ! あさま山荘事件/魍魎の匣/クライマーズ・ハイ ほか

 



原作/井上靖









キャスト
役所広司/樹木希林/宮崎あおい/三國連太郎/南果歩/キムラ緑子/ミムラ
菊池亜希子/三浦貴大/真野恵里菜 ほか

みなさんの演技が、演技には見えず、
そこに、ただ、昭和の家族がいたような、そんな、かんじでした。

とくに、樹木希林さん、三國連太郎さん。

三國連太郎さんが、手を伸ばし、息子(役所広司さん)が手を握ると振りほどく・・・
その、何とも言えない緊迫した空気、

樹木希林さんの、記憶をなくしてからの目の動きや口元の動き、

すべてが、本物のおじいちゃん、おばあちゃんの姿でした。

役所広司さんも、南果歩さん、キムラ緑子さんも、
大人だけれど息子で、娘で、それは、それだけでしかなく、

本当にすばらしかったです。

 樹木希林さん。

 三國連太郎さん。

 昭和の映画も、観たくなりました




最新の画像もっと見る

コメントを投稿