映画1ヵ月フリーパスポートもらうぞ~

リアリティ映画でシミュレーションしておけば何処かで役立つはず

アルキメデスの大戦

2019年07月26日 23時00分35秒 | 映画 あ行
評価★★★★☆【4.5点】



二転三転するストーリーに目が釘付け。



1933年。
欧米との対立を深め、軍拡路線を進める日本では、
海軍省が秘密裏に世界最大の戦艦の建造を計画していた。
その一方で、海軍少将・山本五十六をはじめとする
“今後の海戦は航空機が主流になる”と主張する“
航空主兵主義”派も存在し、“大艦巨砲主義”の推進派と
激しく対立していた。
そこで、山本は独自に建造費を見積もり、
計画の欺瞞を指摘して建造を阻止しようと目論む。
そのために彼が目を付けたのが、
100年に一人の天才と言われる元帝国大学の数学者・櫂直。
しかしこの男、筋金入りの軍隊嫌いで、
おまけに超のつく変わり者だったのだが…。
<allcinema>



予告編に騙されるな!
“変人数学者”ばかりが前面に出ていた予告編のせいで
実はワタシも地雷覚悟の鑑賞だった。

だが、それは大きな間違いだったことに気が付いた。

例えフィクションでも現実にありそうな説得力がすごい。
この物語のような巨大戦艦大和の建造にまつわる
数々の議論が執り行われていたことは歴史上も記されている。

本作は海軍省の中で意見が真っ二つに割れ
今後の戦争は空派と海派に完全に対立していた。

幹部会議で巨大戦艦大和の建造推進派が
空母より少ない予算で見積もりを出してきたことで
なんとしてもそれを阻止したい反対派がとった最後の手段が
この天才数学者に頼ることだったという話。

次の最終会議まで、残り少ない期限の中
数々の妨害を受けながら、いかにして虚栄の見積もりを
暴くことができるのか!

ある意味、法廷モノで証拠集めをする弁護士の体をしており
彼と行動を共にする部下との絆や最終的に推進派を論破する爽快感、
それでいて、最後の方でイッキにくる逆転による逆転劇で
そのどれもが納得せざるを得ない秀逸な展開に
ただただ頷くしかなかった。



【今週のツッコミ】

・海軍省の会議だけでこれだけ惹きつけられるのは
 熟練の俳優たちの名演技と脚本によるもの。

・毛嫌いしていた軍人に自分もなってしまういきさつも
 最低限の演出があったおかげで、ギリ納得できたが
 この映画の最大の急所をなんとか乗り越えられた感あり。

・数字で論破されても余裕の表情の田中民さん。
 最終的に彼が発する精神論にひれ伏すしかなかった(日本的)
 しかし、ここが本作最大の見せ場となっている。

・技術者同士の絆も敵味方隔たりないのが泣かせる。

・アクションシーンはオープニングクレジット前に
 すべて出してしまう贅沢さ。いや、それしかなかった。
 本作、戦闘シーンは記憶に留めておくだけでいい。

・VFXに白組参戦!今回の戦艦大和の映像はやや期待以下。
 『シンゴジラ』のときのようなVFXはどうしたんだ。
 ここが素晴らしかったら満点評価だったと思う。
-------------------------------------------------
監督:山崎貴
脚本:山崎貴
音楽:佐藤直紀
出演:菅田将暉/舘ひろし/柄本佑

『アルキメデスの大戦』
 


コメント (2)   この記事についてブログを書く
« チャイルド・プレイ | トップ | ワイルド・スピード/スーパ... »
最近の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (mariyon)
2019-08-23 19:11:32
菅田将暉目当てに観ただけですが、
いぶきと同じくらいに、がっつりでした。
漫画をここまで映像にできる
日本の映画、改めて素晴らしいと思いました。
(昔は、邦画のアクションやSFを毛嫌いしてたもので)

この時代の軍部を描いたものを観るたびに
お隣の某国を思います。そっくり?
日本があんな風にならなかったことに
感謝します。
mariyonさんへ (ituka)
2019-08-23 21:36:02
ワタシ、予告編の変わり者天才数学者だけが前面に出てたので
正直、地雷覚悟の鑑賞でした。
ところがなんのなんの!ドラマがすごくいい!
天才の描き方、終盤の二転三転する話の、そのどれもが納得できる説得力に脱帽でした。
今のところ、今年の邦画満足度1位となっています。

最後の山本五十六の戦艦大和乗船シーンが切なかったです。
お隣の軍部も未だにこんな感じはないでしょうか^^;

コメントを投稿

映画 あ行」カテゴリの最新記事