評価:★★★★[4/5]
これはいい!
世の親父族に勇気を与えてくれる逸品だ!
まず、この男ブライアン・ミルズ(リーアム・ニーソン)の
現在の境遇に泣かせられるんです。
元CIA特別工作員だったブライアンも、今では一線を退き
ひとり寂しく、質素な隠退生活を送っている。
その日は、離婚した妻との間に出来た、ひとり娘キムの17歳の誕生日。
別れた妻は資産家と再婚しており、とても裕福な生活をしている。
誕生日パーティーに招待されたブライアンはキムへの
プレゼントとして町の家電ショップで小さなカラオケ機を買う。
それをキムに渡し喜ぶ顔を見るのが唯一の楽しみであったのだ。
ブライアンにとっての生きがいは、キムの成長を
見守ることだけであり、それを昔の仲間に話すことで
癒されていた。
見てて、どうにも切ない男・ブライアンという感じだ。
ある日、キムからランチに誘われたブライアンは
喜び勇んでレストランに行き、そこでキムから衝撃的案件を聞く(笑)
そうなんです!傍から見れば、たかだかパリ旅行でも
ブライアンにしてみれば過去の職種の関係で
すべてをマイナス要素から見てしまう癖と言うのでしょうか。
華やかな表舞台に隠された、闇の世界というものを知り尽くしている。
そういうことから、普段から用心深いブライアンは
パリ行きに賛成せず、危険だ!と言う始末。
しかし、年上の先輩やその親戚らも一緒ということで
元妻からの苦言もあり、条件付きで渋々OKするのだった。
旅行当日、キムの荷物を自ら担いで見送るブライアンだが
そこで、偶然にもキムらの行動計画を知ってしまう。
なんと!パリだけでなくヨーロッパ一周旅行だったのだ。
しかも、バンド・U2の追っかけに行くという。
元妻は知っていたが、ブライアンには隠していたのだ。
彼の性格を知り尽くしている元妻の気持ちも分かりますとも^^;
これが後に、娘らの誘拐事件へと発展することも知らずに・・・。
この作品の良いところは、誘拐事件が発生するまでの
ブライアンを中心とした人間関係が、実に明確に描かれていること。
自身、たったひとりの愛娘への愛情表現など
ともすれば、しつこいくらいの説明ではあったが
それが、愛しい一辺倒の展開でなく、一部では
元妻の資産家の相手に対し、嫉妬させるような場面も挿入されていたからだ。
◇
旅立った娘。
条件のひとつに「現地に到着したら電話を入れること」
しかし、いつまで経っても電話がない。
心配症のブライアンはキムに電話を入れるが一向に出ない!
元妻に問い合わせても「彼女を縛らないで、もっと自由にさせて!」と
言われるブライアンであった。
そんなころキムから電話が入った。
すると、パリのアパート内で一緒にいる友人が何者かにより
今まさに!拉致されようとしていると恐怖に怯えるキムの声だ!
この映画の最初のキモはここなんです!
電話の向こうで起こっている状況をリアルに聞くということが
どれだけショッキングなことか。
ブライアンも必死で自分を落ち着けようとしている。
恐怖でパニック寸前のキムに対して
以前の職業で養ってきた特殊な状況に於けるノウハウなど
キムに対して的確に指示を出すんですが
キムに言う最初の言葉が、実に生々しかった。
「寝室のベッドの下に隠れろ!だが、おまえもすぐに捕まるだろう」
「よく聞くんだ!20秒の間に相手の特長を大声で言えるだけ言え!」
ここで元CIA特別工作員という職業が活きるんですね。
携帯の向こうで悲鳴が上がった。
このときのブライアンの顔がなんとも言えなかった。
実際、同じ子を持つ父親として、
こんなにも感情移入する瞬間は他にないだろう。
そして、携帯の向こうが静かになった後に、犯人をビビらせようと
ブライアンは最大のハッタリを声を押し殺して言うのです。
これは予告編でしっかり観れますが、本編でここまでの流れで
このシーンを観ると、その迫力というものが凄いんです。
ココまでならワタクシだって出来そうだ。
しかし、単なるハッタリだけで終わりじゃん(。-ω-。)ノ ・゜゜・。ポイッ
◇
ブライアンの昔の仲間が、ココで最大級のバックアップをする。
キムが最後に残した犯人らの特徴や音声などを解析し
大よその犯人像が見えてくるのだった。
もう、この辺りになってくるとブライアンのボルテージは
レッドゾーンまで上り詰めており、誰にも止められないのだ。
元CIA特別工作員の能力をマックスに発揮しまくりだ!
観てるワタシは、ブライアンの気持が痛いほど伝わってきて
その怒り!絶対に晴らせてみせます。みたいな^^;
◇
本作を観ながらのワタシの感情の変化はこういうことです。
1、寂しいね~ ちょっと寂びれたお父さん?
2、義理父は馬をプレゼントやで!この格差は辛い!
3、心配~!でも、縛るのもいけないし・・
4、見えない恐怖ってこういうことね!
5、あの状況で逆に脅しを入れる肝っ玉にうっとり^^
6、意外と頼もしい仲間じゃん
7、うわ!犯人らは組織なのに躊躇をしない父にうっとり^^;
8、行動に一切の無駄が存在しない、怒れるクール!
9、組織ぐるみの裏ビジネスにびっくり!
10、ジョニデがなんでそこに居る?(笑)
11、バッタバッタと硬派なジェームズ・ボンドか(笑)
12、ここでもアウディ大活躍!協賛メーカーか?
13、シーラー見て、ホッとした。
おまけ)
・中盤以降までは満点評価★5個だったんですけど
終盤で相手の組織の人間にも親がいることに、ふと気が付いた。
それ以外は、欠点のない秀作と言えますかね。
・キム(マギー・グレイス)と一緒にパリに行った友人の
アマンダってケイティ・キャシディだったのね!
若手のブロンド美女といったら、このひとがダントツに
イケてると思ってるワタシです。
・ついでに言えば、元妻にはファムケ・ヤンセンでした。
ミュータント役でないのにミュータントっぽく見えた。
-------------------------------------------------------------
監督:ピエール・モレル
脚本:リュック・ベッソン/ロバート・マーク・ケイメン
撮影:ミシェル・アブラモヴィッチ
音楽:ナサニエル・メカリー
出演:リーアム・ニーソン/マギー・グレイス/リーランド・オーサー/
ジョン・グライス/ケイティ・キャシディ/ホリー・ヴァランス/
ファムケ・ヤンセン/
『96時間』
これはいい!
世の親父族に勇気を与えてくれる逸品だ!
まず、この男ブライアン・ミルズ(リーアム・ニーソン)の
現在の境遇に泣かせられるんです。
元CIA特別工作員だったブライアンも、今では一線を退き
ひとり寂しく、質素な隠退生活を送っている。
その日は、離婚した妻との間に出来た、ひとり娘キムの17歳の誕生日。
別れた妻は資産家と再婚しており、とても裕福な生活をしている。
誕生日パーティーに招待されたブライアンはキムへの
プレゼントとして町の家電ショップで小さなカラオケ機を買う。
それをキムに渡し喜ぶ顔を見るのが唯一の楽しみであったのだ。
ブライアンにとっての生きがいは、キムの成長を
見守ることだけであり、それを昔の仲間に話すことで
癒されていた。
見てて、どうにも切ない男・ブライアンという感じだ。
ある日、キムからランチに誘われたブライアンは
喜び勇んでレストランに行き、そこでキムから衝撃的案件を聞く(笑)
そうなんです!傍から見れば、たかだかパリ旅行でも
ブライアンにしてみれば過去の職種の関係で
すべてをマイナス要素から見てしまう癖と言うのでしょうか。
華やかな表舞台に隠された、闇の世界というものを知り尽くしている。
そういうことから、普段から用心深いブライアンは
パリ行きに賛成せず、危険だ!と言う始末。
しかし、年上の先輩やその親戚らも一緒ということで
元妻からの苦言もあり、条件付きで渋々OKするのだった。
旅行当日、キムの荷物を自ら担いで見送るブライアンだが
そこで、偶然にもキムらの行動計画を知ってしまう。
なんと!パリだけでなくヨーロッパ一周旅行だったのだ。
しかも、バンド・U2の追っかけに行くという。
元妻は知っていたが、ブライアンには隠していたのだ。
彼の性格を知り尽くしている元妻の気持ちも分かりますとも^^;
これが後に、娘らの誘拐事件へと発展することも知らずに・・・。
この作品の良いところは、誘拐事件が発生するまでの
ブライアンを中心とした人間関係が、実に明確に描かれていること。
自身、たったひとりの愛娘への愛情表現など
ともすれば、しつこいくらいの説明ではあったが
それが、愛しい一辺倒の展開でなく、一部では
元妻の資産家の相手に対し、嫉妬させるような場面も挿入されていたからだ。
◇
旅立った娘。
条件のひとつに「現地に到着したら電話を入れること」
しかし、いつまで経っても電話がない。
心配症のブライアンはキムに電話を入れるが一向に出ない!
元妻に問い合わせても「彼女を縛らないで、もっと自由にさせて!」と
言われるブライアンであった。
そんなころキムから電話が入った。
すると、パリのアパート内で一緒にいる友人が何者かにより
今まさに!拉致されようとしていると恐怖に怯えるキムの声だ!
この映画の最初のキモはここなんです!
電話の向こうで起こっている状況をリアルに聞くということが
どれだけショッキングなことか。
ブライアンも必死で自分を落ち着けようとしている。
恐怖でパニック寸前のキムに対して
以前の職業で養ってきた特殊な状況に於けるノウハウなど
キムに対して的確に指示を出すんですが
キムに言う最初の言葉が、実に生々しかった。
「寝室のベッドの下に隠れろ!だが、おまえもすぐに捕まるだろう」
「よく聞くんだ!20秒の間に相手の特長を大声で言えるだけ言え!」
ここで元CIA特別工作員という職業が活きるんですね。
携帯の向こうで悲鳴が上がった。
このときのブライアンの顔がなんとも言えなかった。
実際、同じ子を持つ父親として、
こんなにも感情移入する瞬間は他にないだろう。
そして、携帯の向こうが静かになった後に、犯人をビビらせようと
ブライアンは最大のハッタリを声を押し殺して言うのです。
これは予告編でしっかり観れますが、本編でここまでの流れで
このシーンを観ると、その迫力というものが凄いんです。
ココまでならワタクシだって出来そうだ。
しかし、単なるハッタリだけで終わりじゃん(。-ω-。)ノ ・゜゜・。ポイッ
◇
ブライアンの昔の仲間が、ココで最大級のバックアップをする。
キムが最後に残した犯人らの特徴や音声などを解析し
大よその犯人像が見えてくるのだった。
もう、この辺りになってくるとブライアンのボルテージは
レッドゾーンまで上り詰めており、誰にも止められないのだ。
元CIA特別工作員の能力をマックスに発揮しまくりだ!
観てるワタシは、ブライアンの気持が痛いほど伝わってきて
その怒り!絶対に晴らせてみせます。みたいな^^;
◇
本作を観ながらのワタシの感情の変化はこういうことです。
1、寂しいね~ ちょっと寂びれたお父さん?
2、義理父は馬をプレゼントやで!この格差は辛い!
3、心配~!でも、縛るのもいけないし・・
4、見えない恐怖ってこういうことね!
5、あの状況で逆に脅しを入れる肝っ玉にうっとり^^
6、意外と頼もしい仲間じゃん
7、うわ!犯人らは組織なのに躊躇をしない父にうっとり^^;
8、行動に一切の無駄が存在しない、怒れるクール!
9、組織ぐるみの裏ビジネスにびっくり!
10、ジョニデがなんでそこに居る?(笑)
11、バッタバッタと硬派なジェームズ・ボンドか(笑)
12、ここでもアウディ大活躍!協賛メーカーか?
13、シーラー見て、ホッとした。
おまけ)
・中盤以降までは満点評価★5個だったんですけど
終盤で相手の組織の人間にも親がいることに、ふと気が付いた。
それ以外は、欠点のない秀作と言えますかね。
・キム(マギー・グレイス)と一緒にパリに行った友人の
アマンダってケイティ・キャシディだったのね!
若手のブロンド美女といったら、このひとがダントツに
イケてると思ってるワタシです。
・ついでに言えば、元妻にはファムケ・ヤンセンでした。
ミュータント役でないのにミュータントっぽく見えた。
-------------------------------------------------------------
監督:ピエール・モレル
脚本:リュック・ベッソン/ロバート・マーク・ケイメン
撮影:ミシェル・アブラモヴィッチ
音楽:ナサニエル・メカリー
出演:リーアム・ニーソン/マギー・グレイス/リーランド・オーサー/
ジョン・グライス/ケイティ・キャシディ/ホリー・ヴァランス/
ファムケ・ヤンセン/
『96時間』
あとは、高松で上映してくれるかどうかだ(=^_^=)
ファムケ姐さんも出て来はるんですね。
カニばさみで悪党を撃退? とか?
まずは96時間
ありえねー中年。まるでジェームズ・ボンドばりの不死身さですね。
あれだけ殺しておいておとがめ無しかい??
女性誘拐は実際にあちこちで有りそうですね。
次に、ほったらけの島
人物はCGっぽいが背景などは手書きみたい。
結末は予定調和ではあるが大人も結構楽しめるアニメでありました。
平日鑑賞ならもってこいの上映時間の短さですよ。
短いけど中身はギッシリ!(笑)
リーアム伯父さんが、こう云う映画の主役をすることが意外でした。
ファムケ・ヤンケンのカニばさみって~(爆)
愛娘のキムの喜びを表現する演技は上手いですよ~
この辺の年代の子は身体の使い方に、ある一定の法則がありそうです。
『96時間』は最強の親父でしたね。
隠退しても、娘のためにジムにでも通ってそうな勢いでしたし(笑)
今日の仕事帰りに『ほったらけ』を行こうかと思ったのですが
微妙に上映時間に間に合わず断念しました^^;
綾瀬はるかのお声を聴けば癒されるかなと思ったからです^^
『宇宙へ』はワンコイン期間が過ぎたので、悔しいのでスルーです(笑)
パリで実際にあんな犯罪組織があるかどうかはわかりませんが、国内だろうが国外だろうが安易に見知らぬ人に心を許すと危険だよっ! ということです。
日本が安全すぎるのかも。
でも、超ミニとかホットパンツ姿の若い女性を見るとオジンでもムラムラっとしないわけがないじゃないですか。いい加減にして欲しいよ。
そうですとも~!
U2のバンドの追っかけは良いけど、もうちょっと身の安全を考えた方がいいですね。
すべて自分らで対処する気なら何やっててもいいけど
結局はひとに助けを求めている訳ですからね^^
生足を惜しげもなく披露してくれて、目の保養になると言ってる男たちはまだ良い方。
なかには理性を失ってとんでもない行動をする人間も居ないこともないわけで・・
安全ボケしているガールズには是非見てもらいたいです!^^
>パリだけでなくヨーロッパ一周旅行だったのだ。
しかも、バンド・U2の追っかけに行くという。
この母娘なんですが…
富豪と再婚して金銭感覚がマヒしてますね(苦笑)
ブライアンが愛しい娘のために頑張れば頑張るほど、一方通行みたいで切なくなりました。
あの頃の娘はああやって、人の注意もよく聞かず嬉しいとキャッキャ飛び跳ねるんですよね(爆)
どちらかというと『アイアンマン』に出られていた“あちらさん”傾向かもしれません^^
最後に無理やりボタンを押されていた彼です^^;
あの母娘にすれば、パリ旅行なんて地元スーパーへのお出かけ程度なんでしょう。
(↑いや、これは言い過ぎでした)
>ブライアンが愛しい娘のために頑張れば頑張るほど、
>一方通行みたいで切なくなりました。
一緒に洗濯物洗わないで!と言うような娘じゃなかったところが救いでした^^
でも、カラオケ機と馬の対比は辛かったです(笑)
きゃっきゃ飛び跳ねてもいいから娘が欲しい(爆)
もっと最初から※※※の名刺をプレゼントしときゃ、展開も変わったかも知れんだろうに(=^_^=)
ジョン・レグイザモっぽかった(?)ピーター君、派手にすっ飛んでましたね(×_×)
終盤の兄ちゃんはプリンスに似てるかな、と(=^_^=)
ジョニデっぽく見えたのは、眼の辺りの印象がジャック・スパロウっぽかったからかも知れませんね(・ω・)
何にしても、眼福ですた。
『アバター』の予告編(セリフ)調で言えば「すごい」って感じですね(=^_^=)
>U2メンバーが本作を観て、どんなコメントをするのか、興味津々です(=^_^=)
U2自体をパリで足止めさせる作戦Bとか考えていそうな勢いでしたよね^^;
ピーター君も踏んだり蹴ったりですよね。
あばら骨の2~3本はヒビが入っていながら、よく飛び降りましたよ(笑)
>終盤の兄ちゃんはプリンスに似てるかな、と(=^_^=)
あ~!確かに!マイケルのバッタもん(←すみません)
あそこまでやる元CIAって他に居たでしょうかね~
でも、内勤のお友達も付けられてのを良く判ったものです。
あそこには感心しまくり^^
リーアム父ちゃん56歳。ミッキー・ロークとガチンコ対決してほしい(笑)