映画1ヵ月フリーパスポートもらうぞ~

リアリティ映画でシミュレーションしておけば何処かで役立つはず

ニーゼと光のアトリエ

2017年01月05日 17時27分54秒 | 映画 な行
評価:★★★★【4点】



電気ショックやロボトミー手術が先進心理療法とされていた時代
あるひとりの女性医師が画期的な治療法により新風を巻き起こす。



1944年のブラジル。
リオデジャネイロの精神病院“ペドロ2世病院”で
働くことになったニーゼ・ダ・シルヴェイラは、
同僚医師が当たり前のように行う電気ショック療法に心を痛め、
暴力的な治療を否定する。
それが同僚医師や院長の不興を買い、
予算のほとんどない作業療法の部署に追いやられる。
そんな冷遇にもめげず、患者たちに尊厳をもって接し、
やがて芸術療法という画期的な治療法の導入で
めざましい成果を挙げていくニーゼだったが…。
<allcinema>



主人公は女性で、復帰という形で郊外の病院から赴任してくるが
いつの間にか精神病患者に対する心理療法が
あまりにも暴力的で強制的治療法であることに納得できず反論する。

この病院の治療法を完全拒否したことでキャリアと関係のない
作業療法現場の責任者という、予算のない冷遇な部署に配属されるのだ。

任された現場を初めて訪れた彼女は悲惨な光景に絶句する。
しかしながら、ここは第一歩として女性ならではの行動を起こす。

その後、数少ない仲間の協力を得て、女性ならではの視点で動き
新手の独自療法が患者の状態を少しづつ回復させていくことに気づく。
当初悲惨だった部署は、見事なアトリエに変貌し大きな効果を産む。

だが、彼女の発案した心理療法に懸念の色を隠せない病院側。
当然潰しかかってくることは明白であった。

同僚医師からの嫌がらせや妨害を受け苦難を強いられるが
そこは、嘗ての名医という自尊心と持ち前の冷静さから
決してへこたれず最後まで意思を貫き通す姿はミューズ(女神)のよう。

終盤、最も効果の現れた患者に対する病院側からの仕打ちが残酷で
彼女は初めて怒りをあらわにするわけだが。。。

芸術評論家らの力を借り作品展を開き絶大な支持を受け世論を味方につける。
これは伝記ドラマであり登場する医師、患者すべて実在人物なのだ。



【今週のツッコミ】

・ニーゼの担当する作業療法現場では彼らのことを
 患者と呼ばずにクライアントと言わなければいけない。

・男性療法士が「クライアントが他のクライアントに絵具を塗ってます」
 頭から赤い絵の具を塗られた患者見てこのセリフに吹き出した(笑)

・男性作業療法士が初めは嫌な奴だったが徐々にいい奴に。
 どこか『ジェーン』のユアン・マクレガーみたいだった。

・クライアント(患者)たちの既成概念のない無意識の中の芸術の
 作品群が素晴らしすぎて見事のひと言だ!

・精神病患者を演じたブラジル俳優たちが上手すぎる!
 さすがは世界最強ドッキリ王国を自負するだけのことはある(笑)

・ラストで映画のモデルとなったご本人らが登場するが
 主人公ニーゼ以外(笑)、患者とそっくりなのは驚いた。

・電気ショック、ロボトミー手術はホラー映画の中だけのモノと
 勝手に思っていたが、現実に医療として認知されたことが怖い。
 本当にアイスピックが道具だったのねヽ(ヽ゚ロ゚)ヒイィィィ!!!
------------------------------------------------------
監督:ホベルト・ベリネール
脚本:ホベルト・ベリネール
音楽:
出演:グロリア・ピレス/シモーネ・マゼール/ジュリオ・アドリアォン/

『ニーゼと光のアトリエ』
『映画DVD(レビュー感想)』 ジャンルのランキング
コメント   トラックバック (1)   この記事についてブログを書く
« この世界の片隅に | トップ | アンダーワールド ブラッド... »
最近の画像もっと見る

コメントを投稿

映画 な行」カテゴリの最新記事

トラックバック

『ニーゼ』 2015年10月25日 TOHOシネマズ六本木ヒルズ (気ままな映画生活 -適当なコメントですが、よければどうぞ!-)
『ニーゼ』 を東京国際映画祭で鑑賞しました。 今日は2本見た。 六本木ヒルズは賑わっていいですね。 【作品解説】  ショック療法が正しいものとされ、暴れる患者を人間扱いし......