くじら図書館 いつかの読書日記

本の中 ふしぎな世界待っている

「科学は今、どうなっているの?」池内了 その1

2010-11-29 05:39:28 | 自然科学
やっと「テクノロジーとのつきあい方」に入りました。遅い……。
骨子をさらっとまとめて「テクノロジーと人間」との比較をして、話し合いをして反論を交えた作文を書くのが一連の流れです。で、その前段階として「百年後の予想」と「百年前の預言」(1901年の新聞記事)読み取りをしました。
生徒たちの予想「ロボットが当たり前の世の中」「ドラえもんの便利道具が実現」「カラオケボックスは映像が飛び出して、アーチストとデュエットできる」「自分の体を使ってバーチャルなゲームができる施設」(おぉ、「クラインの壷」だ!)
なんてのが出てきて結構おもしろかったのですが、中にこんなのがありました。
「遺伝子操作で子供を好きなようにデザインする、みんながイケメンな世界」
えーっ、じゃあそうなったらどういう子供にしたいの?
「青い目金髪の子にしたいですー」
とすると、みんなそうなっちゃうの?
「だってかわいい方がいいじゃないですか」
わたしはしたくないんだけどなあ。
「みんなしてたら、その子だけ浮いちゃいますよ」
そう言われるとわたしとしては悩んでしまいます。だって自分と夫のどこを受け継いでいるのかわからないのは、先祖からつながってきた血縁を切ってしまうような気がする。間違いなくわたしならしないと断言できますが、思春期を迎えた子供がどう考えるのかはわからない。
そうしたら、この本に池内さんが似たようなことを書いてらっしゃるじゃないですか。
「遺伝子を切ったり貼ったりできますから、好みのタイプの人間になるようDNAを変えてしまうかもしれません」「もっとおぞましい想像は、各人の遺伝子情報が管理されるようになり、『劣っている』と断定された遺伝子を持つ者が排除されたり差別される危惧があることです。その時代が持つ一時的な価値観で、人が選別されたり差別される可能性が生じるのです」
そうかー。もしも遺伝子操作で自分好みの顔を作るとしたら、やっぱりその年にブレイクしたタレントやアーチストの顔が流行るんですかね。すると、制服着て教室にいる子は区別できなくなるのかな。うーん、嫌だ。名札を大きくしてもらわなきゃ。
池内了「科学は今、どうなっているの?」(晶文社)。とばし読みですみません。「テクノロジーとのつきあい方」の出典くらい確かめておこうかと思いまして。

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