くじら図書館 いつかの読書日記

本の中 ふしぎな世界待っている

「気になる木がわかる」林将之

2013-09-26 04:56:59 | 産業
 この木なんの木気になる木ー、と思い続けていたグラウンド脇の大木。今を去ること三年前、枝にぶら下がって遊ぼうとした一年生(注・中学生)がずり落ちてケガをしたあの木は、何の木なのでしょう。
 そう思っていても調べるのは意外と難しいのです。図鑑をはじめからじっくりめくり続けるか、何科なのかをあてずっぽうに見ていくか。大体、花や実のならない時期の木をどうやって特定すればいいのか。
 宿題で俳句を詠むことになった生徒が、「夏の日の大きな帽子プラタナス」という句を作ったのですが、どう見てもプラタナスではないよ。幹も全然違う。多分校木がプラタナスだからそう思ったんでしょうけど。
 で、図書館でこんな本を見つけました。「葉っぱで気になる木がわかる Q&Aで見分ける350種 樹木鑑定」(廣済堂出版)。著者の林将之さんは、人気の樹木鑑定Webサイト「このきなんのき」所長、だそうです。(「人気の……」からが表紙に書いてある肩書き)
 いやいや、これは便利。葉っぱに着目すればある程度の絞り込みが可能です。単葉か複葉か。ギザギザがあるかどうか。枝に交互につくか対につくか。落葉樹か常緑樹か。
 今まで、冬に葉を落とすかどうかというイメージしかなかったのです。落葉樹は葉の色が明るく、つやが弱く、質が薄い。常緑樹は色は暗く、つやが強く、質が濃い。ああっ、そうだったんですか。さらにグループに分類していくと、AからWまで多岐に渡ります。
 問題の木の葉を見てみました。まあ、毎日見ているので印象はわかります。ギザギザの葉とつるりとした葉が混在しています。ギザギザは木の内側の方が強い。
 ギザギザの葉。めくっていくと、こんな質問がありました。
「家の裏山にトゲトゲの葉っぱの木が生えています。ヒイラギでしょうか」
 その写真を見ても、何やら小さいので判断がつきません。実は学校に「柊」という部屋があるので、それにちなんだネーミングなのかな、と思ったり。説明を読むと、成木は先端以外のとげがなくなるのだそうです。
 葉を持ち帰って照らし合わせようかと一枚摘み、ふとすれ違った理科の先生に聞いてみました。
「あぁ、ヒイラギだよ」
 やっぱりそうなんですね……。詳しい人に聞くのがいちばんなのかもしれません。
 


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