くじら図書館 いつかの読書日記

本の中 ふしぎな世界待っている

「シャルロットの憂鬱」近藤史恵

2017-03-20 04:20:06 | ミステリ・サスペンス・ホラー
 うーっ、近藤さんの描く犬ってなんでこんなに可愛いのか!
 つい、わたしも愛犬(ヨークシャーテリア)を触りに階下に降りてしまいましたよ。(もちろん、胸をなでました)
 「シャルロットの憂鬱」(光文社)。図書館の整理中のカートで見かけてから、ずっと読みたくて。期待通り、いえいえ、期待以上におもしろく読みました。
 シャルロットはリタイアした警察犬。ジャーマンシェパード。現在六歳です。
 飼い主は「わたし」(真澄)と夫の浩輔。二人は高校時代の同級生で、不妊治療を諦めたところでした。
 シャルロットは警察犬だったこともあって、躾はばっちり。近所の小火を吠えて教えたこともあって、賢いと評判です。
 散歩が大好き。仕事のストレスで熟睡できない真澄は、早朝からシャルロットと散歩に行くのですが、どうやら猫集会に遭遇してしまいます。
 そこで拾ったのは、尻尾をひかれたらしき子猫。
 猫集会はどうやら最近場所を変えたらしい。野良猫に餌をやっている人がいるのではないか。さらには、またたびまでも撒かれているのです。誰が、何のために?
 子どもたちとの関わりを描いた話が今回は多かったのですが、足を噛まれたりぎゅっとされても受け入れるシャルロットが健気です。
犬たちが本当に可愛くて、一気に読んでしまいました。
 近藤さんは、コージーミステリがうまいですよね。

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