くじら図書館 いつかの読書日記

本の中 ふしぎな世界待っている

「チルヒ」「縁側ごはん」河内遥

2010-04-26 05:32:42 | コミック
料理に関わる本、その二はこれです。河内遥「縁側ごはん」(芳文社)。
なんか最近フェアしてますね。でも全く気づかずに二冊買っていました。これと「チルヒ」(小池書院)。
江戸ものにも滅法弱いのですが、んー、これを時代ものにする必然をあまり感じなかった。天狗やらの怪異や舟まんじゅうは、妙にバタ臭いというか。すみません。
空気、なのだと思います。作品を取り巻く世界が、時代を映しているようでなんだか違う……。
でも、読み返してみると、「ハスネ」はすごくいいんですよ。「チルヒ」と「サクヒ」が呼応しているのもやっとわかりました。でも、なんか物足りないものは残ります。
さて、「縁側ごはん」は、祖母が遺した家に暮らす姉と弟の物語。弟の友達や、猫を探すことで知り合った中学生「ヒカルくん」がしょっちゅう出入りしてご飯を食べていかます。妙に渋いお子様ランチだったりおでんだったりお弁当だったり。あ、ヘキセンハウスも作っていたな。
どうなんでしょう。この「縁側」はひとつのコミュニティなのかしら。
なんだか、いわゆるグルメまんがではないです。すごい日常的。キー坊(弟)は多分料理上手なんだろうけど、「これいい! あたしも作りたい!」という感じではない。
好みの問題だとは思うのですが。でも、「新しい」感じはします。渡辺ペコにしてもそうだけど。自分の作風が確立しているのはいいことではないでしょうか。

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