くじら図書館 いつかの読書日記

本の中 ふしぎな世界待っている

「矢上教授の午後」森谷明子

2009-10-24 05:38:59 | ミステリ・サスペンス・ホラー
素朴な疑問なのですが、講師の先生を「教授」と呼び習わすことはありうるのですか。わたしの行ってた大学では、みんな「先生」としか呼ばれていなかったので、「教授」という言い方にはなじみがないのですが、教授じゃない人を「教授」と呼んで不自然ではないのですかね。しかも人物紹介にはわざわざ強調点が打たれている。
うーん。森谷明子「矢上教授の午後」(祥伝社)です。
ジグソーパズルのように並べられた場面が収斂していくのはおもしろかったのですが、結構前半が読みにくい。誰が誰で何のためにおんぼろの研究棟にいるのかわかりづらく、でもまあ、我慢して読んでいると段々中身が伝わってきます。
それにしても謎なのは、人物紹介の二番手が「御牧咲」であること。これで「みまき・えみ」なのかよ! というツッコミもありますが、君、まったく活躍してないでしょう。咲よりは馳部のほうがメインキャラに見えるのですが。それともこれはシリーズものなのでしょうか。
カットバックの手法が気になり、つい読み返してみました。
わたしは三谷教授が好き。「Sの仕掛け」がすばらしくおちゃめです。
そして、この本を読んで不謹慎ですが、桑の実の果実酒を飲んでみたいと思いました。なぜ「不謹慎」なのかというと……。まあ、それは秘密です。


P.S.矢上先生、日本文学の講師なのに「すべからく」の使い方間違えてると思うのですけど……

最新の画像もっと見る

コメントを投稿