くじら図書館 いつかの読書日記

本の中 ふしぎな世界待っている

「聞くトレ」上嶋惠

2017-10-11 05:55:53 | 社会科学・教育
 聞くことが苦手な子が増えているように感じます。
 ちょっと勉強しようと思って借りてきたのが、子どもの教育研究所所長の上嶋惠さんの「子どもの『集中力』を育てる 聞くトレ」(学研)。
 中でも面白そうなのが、「線つなぎ」! 
 点がいくつかある紙を配って指示していきます。下方に日付と名前。
 スタートやストップの合図をしっかりつかませるためのトレーニングだそうです。
 まず、紙の真ん中にあると思う点の脇に1。その点から見て一番下にあると思う点に2。一番上にある点に3。左にいって4。一番右が5。6は好きなところ。そこから離れた上に7。下の方に8。好きなところに9。斜めに10。
 1から順番に直線でつなぎます。(終わったら「できました」と言ってタイム記入)
 20までや、逆順につないだり、途中で色を変える指示をするバージョンアップがあるそうです。
 サブタイトル「聞く・見る力を改善する特別支援教育」とあるのですが、トレーニング不足で聞いていない子の力をつけるにはやってみるべきだと思います。
 
 数唱を升目ノートに書いていく。三字や四字の単語を書く。始めの字や最後の字が同じ単語を増やす。しりとりを書いていく。絵を透かして写し取るなど、具体的な手法が参考になります。
 
 トレーニングを学力アップにつなげる、ということが書いてありましたが、確かに自分にはできないとか関係がないと思ったままでは、学習に向き合えませんよね。
 わたしは話を聞くのが割と好きな方だと思うのですが、苦手な分野はスルーしがちかも。
 苦手意識を増やさないように、徐々にステップアップする方向でやってみようと思います!
 上嶋先生は、初めは床に寝させて自分の体をコントロールすることから始めさせるそうです。さすがに中学生を床に寝させられませんが……。でも、自分がいつの間にか動いてしまうという自覚を持たせるのは大切だと思いました。