くじら図書館 いつかの読書日記

本の中 ふしぎな世界待っている

「ちどり亭へようこそ」ほか

2017-08-12 06:16:41 | YA・児童書
 7月後半から全く更新しないまま半月くらい経ってしまいました……。
 とりあえずいつものペースで本は読んでいたのですが、なんだかぱたぱたしていてこのままでは内容を忘れそうです。
 読んだものをピックアップしてみますね。
 十三湊「ちどり亭へようこそ」(メディアワークス文庫)。二冊読みました。
 大学生の彗太は、縁あってお弁当仕出しのちどり亭で働くことになります。店主は超お嬢様の花柚さん。お見合いが趣味なのか、毎週違う人と会ってそのくせ他の人を紹介したり人脈作りみたいな感じになっています。
 居候同然の院生美津彦。元婚約者永谷。主人公が思いを寄せる同級生菜月。
 お弁当が非常においしそうで!
 卵に酢を入れて焼くのはさっそく真似しましたよ。
 それから、花柚さんが永谷への思いを断ち切れず、それでもお祝いにと仕出しを作る場面が切なくて。
 ラストはぼろぼろ泣いてしまいました。
 花柚さんも永谷さんも京都のいいお家の跡取りで、上流階級の生活に圧倒されてしまいました。
 こういうお弁当屋さんが近くにあったら、通ってしまいたいですよねー。

 白川紺子「契約結婚はじめました。 椿屋敷の偽夫婦」(集英社オレンジ文庫)。
 これ、語り手が「家」という珍しい趣向(しかも少女小説で)の作品なんです。
 椿屋敷と呼ばれる古い家で御隠居のように暮らす男性のもとに、ある日突然十九歳の女の子がやってきて奥さんになります。
 どうやら事情がありそうてすが、入籍までした二人。生活するうちにどんどん関係が柔らかくなっていくのです。
 そこにやってきたある男性。許婚だったと語り始めて……。
 隣のアパートを管理しているおじ(ニューハーフ)が、個人的には気に入りました。わたしと同じ歳か……。

 なんだか最近「許婚」という語をやけに使っているような??