くじら図書館 いつかの読書日記

本の中 ふしぎな世界待っている

富弘美術館に行く

2016-08-15 19:13:14 | 〈企画〉
 群馬に行くと決めたとき、わたしにはぜひ行きたい場所が二つありました。
 ひとつは高崎市のガトーフェスタハラダの工場見学。
 もうひとつが星野富弘さんの美術館です。
 群馬のガイドブックを見ていたら、富弘美術館はどうやら道の駅らしい。そして、草津や伊香保からは結構遠い……。最終日に行くことにしていた富岡製糸場とは方向も違う。
 でもまあ、栃木県に近いので帰り足で何とかなるだろうと、まずは富岡へ。
 小学生のころ、よく遊んだ友人の家で養蚕をしていたため、いろいろとなじみがあります。お富ちゃんというご当地キャラの缶バッジをもらいました。
 
 富弘美術館手前の道の駅で昼食。郷土料理のおっきりこみを食べました。
 今年、美術館は二十五周年ということで、「はるかなる生命の詩」という企画展をしています。
 十年ほど前に一度、星野さんの原画展を見る機会があったのですが、またもや同じところに感動してしまいました。
 印刷とは違う、本物のもつ迫力といいましょうか、紙のうねりとかタッチに揺さぶられます。
 細やかな部分にあとから修正するのではなく、描いている段階から塗り残す部位を考えていたり、できるだけ一発勝負なのかなあ、と思いました。一部削ったところもあるのですが……。下書きを相当吟味しているのかもしれませんね。
 わたしの好きな一枚は、「別れ」という作品です。

  あなたが最後に見た季節が また巡って来ました
  あれから私は幽霊というものが
  いてもいいと思うようになりました
  できることなら あなたに幽霊になってもらってでも
  もう一度逢いたいのです
  
  父ちゃん
  気づくのが少し遅かったけれど 分かりました
    詫びることもお礼をいうことも
    出来なくなる別れが
    あるということに