くじら図書館 いつかの読書日記

本の中 ふしぎな世界待っている

「ハレのヒ食堂の朝ごはん」成田名璃子

2016-07-04 05:36:38 | 文芸・エンターテイメント
 なんか食べ物ジャンルの本ばかり読んでいる気がしますが。
 「すみっこごはん」がおもしろかったので、成田さんの本を買ってきました。「ハレのヒ食堂の朝ごはん」(ハルキ文庫)。
 アルバイトをクビになり、行き倒れそうな深幸。ホームレス状態でベンチに倒れ込んだ翌朝、極上の猫まんまの噂を聞きつけます。
 ふらふらと近づいたところ、ボス猫に攻撃されて気を失ってしまいました。
 目を覚ましたとき、目の前にはおいしそうなお粥が!
 そして、おそろしく美人の晴子さんと、妊娠している小夜さんの二人と知り合うのです。
 「アラン会長」と呼ばれるホームレスの長からすすめられて、晴子さんの家に居候することになるのですが、どうも晴子さんは秘密がありそうな……。
 二人とも所謂「コミュ障」。ハレのヒ食堂もなかなか繁盛しない状態です。朝食専門で、毎朝三人しかお客さんが来なかったらやっていけませんよね。
 その三人のうち、女子高生の茜ちゃんと話すうちに、深幸も店をなんとかしたいという気持ちが湧いてきて……。
 アラン会長の素姓とか、ダンさんの秘密とか、晴子さんの幼なじみ雅志とか、ひよこの誕生とか、小技もきいていて笑ってしまいます。(卵をとりにいくときの深幸の自信がおもしろい!)
 わたしも昔、夜店で買ったひよこを家で育てたことがあります。朝からすごい声で鳴いていたなー。
 アラン会長も認める朝採り野菜のサラダを食べたいですねー。
 
 ところで、「シルキークイーン」っていうお米が出てくるのですが、「ミルキークイーン」のことですよね?