くじら図書館 いつかの読書日記

本の中 ふしぎな世界待っている

「妄想中学ただいま放課後」宮藤官九郎

2013-08-15 08:45:02 | 総記・図書館学
 先日、高校時代の友人に会ったら、
「宮藤官九郎の実家の近くが出身地だと話すと、それなら『じぇじぇじぇ!』っていってたの? といわれる」
 といってまました。人気なんだねぇ、「あまちゃん」。宮藤の実家とあのドラマの舞台はものすごく離れているので、宮城では使いませんよ。
 無性に宮藤の対談集を読み返したくなり、本棚を探したら目立つところに置いてありました。「妄想中学ただいま放課後」(太田出版)。
 これを買ったとき、すごくおもしろくて、つい愛読者カードを書いてしまったものです。でもって、その半年後、なんと宮藤の母校に転勤になりました(笑)。在校生には宮藤の甥っ子もいましたよ。保護者や同僚には同級生がいて。総合的な学習の時間のネタづくりとして、「三十年後には宮藤官九郎記念館ができてるはずだから、お母さんにインタビューだ!」と紙屋に生徒を行かせたり、図書室に「木更津キャッツアイ」配架したりもしました。
 で、この本は、宮藤が自分と同じ年の人たちと理想のクラスを作るというコンセプト。わたしも学年は違いますが、同じ年。世相とか風俗とかが背後に浮かんできて、それがおもしろいんでしょうね。
 対談の相手は、永作博美、的場浩司、阿部サダヲ、相田翔子、羽生善治、及川光博、安野モヨコ。あ、担任は遠藤ミチロウ。
 宮藤は自分が生徒会長だったことや、常に地味な子を笑わせようと思っていたことなどについて、相手の中学時代を質問しながら語ります。
 わたしはミッチーの回と羽生さんの回がおもしろかった。ミッチーは毎年バレンタインにチョコレートを五十個くらい貰うので、あげる方の女の子たちも最初に紙袋を用意しているんだって。学園祭が大好きで、バンドでは自分のダンスアレンジを入れたり、女の子にバックで踊ってもらうために教えたりしたんだそうです。
 羽生さんの、東京出身なのに、若柳よりも店(本屋とかレコード屋とかゲームセンター)がない発言もおかしかった。
 ところで、わたしはどうしても地元にあてはめて読んでしまうので、高校生のときに紹介された女の子と会っていた「近所の山のてっぺんにあるものすごく暗い場所」がどこなのか気になって仕方ないのです。
 あ、ちなみにディズニーランドで置き去りにされたといっていますが、当時は学校でそういうところには行かないのでは。「学級委員の研修かな?」なんて言ってるけど、ないない(笑)。同級生だった人は、「修学旅行はつくば博にいったから、そこのことじゃないかな」といってました。
 卒業アルバムも見ましたが、部活集合写真で一緒に写っているのは、順天堂大学でバレーボール選手だった庄司賢治くんです。中学時代はバスケ部だったんだよね。わたしは学生のとき結構応援していたので、なんだかふしぎです。