くじら図書館 いつかの読書日記

本の中 ふしぎな世界待っている

「11人のトラップミス」蒼井上鷹

2011-03-30 05:18:57 | ミステリ・サスペンス・ホラー
すみません、サッカー全く興味ありません。
買ったまま袋に入れっぱなしでした。蒼井上鷹「11人のトラップミス」(双葉ノベルズ)。
正直なところ、蒼井上鷹の当たりハズレに迷ってしまうのです。すごくおもしろいものもあれば、肩透かしを食うものもある。いつも秀作ばかりというわけにはいかないとは思いますが、結構差があるので。
この方、連作短編が素晴らしい。今回はバッチリ決まっていました。ナイスシュート! ってとこですか。
相変わらず伏線がうまくて、ツイストのきいた短編になっているのに、なんとこの本自体にあるしかけが施されている、という大胆な設定。
「トラップミス」「レッドカード」がとくにおもしろかった。
巧妙なつながりに思わずひざを打ちます。
服部という名前もハットトリックからきているのかなー。
細かいあらすじ紹介は、今回はやめておきます。殺人事件あり誘拐あり冤罪ありアリバイあり、多彩なラインナップです。
これまでの短編も、「酒」「嘘」などテーマを決めて書いていたそうですが、実はタイトルも「9文字縛り」なんですって。
双葉社だといきいきするのかな。
「ホームズのいない町」も読みたいです。文庫希望。