くじら図書館 いつかの読書日記

本の中 ふしぎな世界待っている

「あっというまに天才だ!」影井秀

2010-11-17 02:24:05 | 哲学・人生相談
テンション高いなあ。でも、わかる気はします。集団意識としても個人内意識としても、高揚感がある方が長続きしますものね。かといって自分がそんなテンションで勉強したかというと、そうではないんですが。(だから大成しないのか?)
あるクラスで作文を書かせているとき、教卓の上にあったのです。影井秀「あっというまに天才だ!」(ディスカバー文庫)。
すみません、途中まで何の本なのかよくわかりませんでした……。詩集か宗教か名言集? という感じ。須永博士とかナカムラミツルとかそんなイメージですかね。著者は「言葉を大事にしてきた」と書いているのでそう感じたのかもしれません。
中盤あたりで、「もしかして、受験について熱く語ってる?」とやっと気づいた次第です。だって「進化しろ」とか一般論としてよくあるし。(すみません、もっといろいろ印象的なフレーズがあったはずなんですが、覚えていません)
ラストの著者紹介でぶっ飛びました。勉強法は一切教えず、スケジュール管理と気持ちの持ちようを伝えて合格を目指す「東大コーチの会」の代表なんだそうです。
でもですね、えーとえーと、コーチングってこんなハイテンションなんでしたっけ? わたしもコーチングの本を二冊持っているんですが……。どちらもさらーっと眺めただけで挫折したのは、やっぱりテンションについていけなかったからなんでしょうか。あー、でも、わたしの持っている「もしもウサギにコーチがいたら」はこんなタイプじゃないですよ。
著者は何度も読み返して自分の好きな言葉を見つけてほしいそうなので、一回で感想を書くのはよろしくないかと思いますが、受験生の皆さんは呼びかけとして「YOU」は許容範囲なのですか。(わたしならごめんです)
添えてある自筆文字が、わざとなんでしょうけど、書きなぐりでちょっと嫌です。「キエライク」って何だろう、と本気で考えました。この「ラ」はもしかして「テ」?
わたしも字は余り上手じゃありません。でも……。相田みつをや榊原莫山は基礎ができているので、多少崩し書きをすることで味が出るのです。
小説も出しているというので、読んでみたい気がします。とりあえず、もう少しボリュームのあるものを読まないと判断しきれないというか……。これまでの著作や講演の内容をチョイスした側面もあるのかもしれません。
とにかく著者のアップショットが多いので、もしかしてファンブック? とも思われます。東大生という側面がなければ、ロック歌手としての道もありそうな感じ。
わたしには合わないけど、悪くはないと思います。思春期の、ましてや受験生なら強く励まされる人の方が多いでしょう。
結構勉強の妨げになるのは自分のやる気が継続しないことのようにも思います。モチベーションを上げることで頑張れるのは、いいことですね。
てことで、がんばれ受験生!