くじら図書館 いつかの読書日記

本の中 ふしぎな世界待っている

「弁護士カモくんのちょっと休廷」加茂康隆

2010-04-21 04:54:35 | 社会科学・教育
おぉっこれは、わたしの大好きなお仕事ものではないですか。「弁護士カモくんのちょっと休廷」加茂康隆(角川書店)。弁護士の仕事についてのエピソードが紹介され、とても興味深かった。
必ず勝てるはずの裁判に予定外の発言をしてしまうおばあさん。事故のおきたのは北海道なので、公費を使って現場検証に行こうと誘う書記官。
困惑してしまうほど図々しい申し出があったり、とにかく力になってあげたい人がいたり、加茂さんのお仕事の中のワンフレーズがコミカルに紹介されています。ときにはじっくり考えさせられるようなものも。
秘書として雇った女性が実はとんでもなく非常識だったり、事故で傷ついたのは顔よりも心の方だったり、うーん、と唸ってしまうものもありました。
裁判沙汰になるくらいですから、どうにも我慢できないものがあるんですよね。人間って些細なことだと思うようなことでも、場合によっては許せないものになる。うん。
晴れの日のウェディングドレスがサイズ違いで、結婚式が台なしになったという花嫁さんのエピソードが印象的でした。