曜変天目茶碗の三つめは、東京は静嘉堂文庫美術館所蔵のお茶碗です。
静嘉堂文庫美術館は渋谷になりますので、電車ですと乗り換えが結構ありそうですが、羽田からは双子玉川へのリムジンバスが出ています。
このリムジンバス、双子玉川へは一時間ほどのアクセスで、地方から出かけるひとにとっては大変助かります。
双子玉川から静嘉堂文庫美術館へはバスアクセスでもいいのですが、時間と地理を考えるとタクシーの方が便利ということで・・・
この時の静嘉堂文庫美術館のメイン展示は刀剣でした。
刀剣の展示会は初めてですが、こんなに多くの刀があるのかと驚くくらい展示されていました。
さて、目的の曜変天目茶碗ですが、なんと!メイン会場入り口となるホールの片隅に何気なしに置かれていました。
奈良と滋賀の展示を見た後ですから、うそでしょう?といった感じです。
もちろん周囲を暗くし、上からスポットライトを当てて、なんてことはありません。
美術館の大きな窓ガラスからの自然光の中に、それなりのガラスケースの真ん中にポンと置かれてありました。
それでも、この曜変天目茶碗は、視線の位置によって微妙に文様が変化してくるのがわかります。
そうです、ここの曜変天目茶碗は自然光でも、十分にその美しさを感じられるわけです。
滋賀の石山駅で千葉から来た方が「東京のが一番きれいかな?」と、いっておられたのも納得です。
世界で三つしかない曜変天目茶碗の同時展示、奈良・滋賀・東京と行脚しましたが、私も静嘉堂文庫美術館所蔵の茶碗が一番美しいかなと感じました。