ベルト・バックル修理 革漉き・裁断 伊東金属製作所

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革裁断後のコバ磨きについて

2020-05-19 15:04:28 | 革漉き・裁断
コバ磨きのご相談を時々受けますので、ブログを書いてみました。
コバ磨きは一番手のかかる部分でもありますし、大好きな人はいろいろ工夫して独自の工法を行ったりしています。
そういった方法はレザークラフトに詳しい方々に任せるとして、弊社への相談で多い内容を整理するとこちらのケースが大半を占めています。
それは、「裁断した後の裏のぼそぼそを取りのぞきたい」というご依頼です。
確かに裁断した後は床面に細かいぼそぼそが出て、それがポロポロと革によってはこぼれ落ちます。
パッケージした製品から革のカスが落ちるのは、あまり見た目がよろしくありません。
店頭で販売したりする際に、できるだけ低コストでクオリティを上げたい、そのためにコバ磨きを行いたいと言った相談です。


裁断したヌメ革です。
確かに床面にバリが出ていて、これがポロポロと擦れた際にこぼれ落ちます。
ただ、これをコバ磨きで抑えるというのは、いささか方向性に疑問があります。


トコノールを塗りこんでコバ磨きしたものです。
コバの仕上がり具合よりも床面のバリにピントを合わせています。
どうでしょう?
残ってますよね。
コバ面と床面の角なので当然と言えば当然です。
むしろコバ面が磨かれて押し付けられるので、逆にエッジが立ってきています。
これでは逆効果です。
では効果的な方法はどういった方法なのか?

弊社でのお勧めはこちら。


トコノールをコバ面に塗って磨くと、ある程度コバが硬く締まっています。
その状態でベタ漉きします。
どうでしょうか?
きれいにバリが無くなってます。
もちろん手を掛ければいくらでもきれいにはなりますが、製品のコストを考えると、このくらいが妥協線だと思います。
床面も処理したい場合は、この段階で床処理をすればよいと思います。

費用感ですが、裁断費用は別途として、トコノール、コバ磨きで70円程度、プラス革漉きが1gあたり1円計算です。
もちろんこの画像くらいの大きさ、形状が基準で、複雑な形状だったり、大きなものはこの限りではありませんが、
ざっくりこのくらいなのかというのをわかっていただこうと思いまして、ご紹介させていただきました。
(工賃は2020年5月現在、税抜きです。)




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