しまちゃんの愛し糸島ブログ

糸島を個人的に愛している人達の紹介と、ネットワーク作りを目的とした、愛し糸島プロジェクトの情報発信ブログ。

14日「カブトガニの棲む海岸を訪ねる in 今津干潟」に参加

2015年10月15日 03時01分07秒 | 学習・教育関係

今宿から集合場所である今津浜崎漁港の駐車場へ自転車で向かう途中、今津橋を渡ると、昔の今津橋の橋脚の上にウミウがとまっていました。今津湾にはこれからたくさんの渡り鳥がやってきます。クロツラヘラサギもやってきます。

 

集合場所にはテントがたてられ九大の清野先生をはじめ今津を良くする会の方々や留学生を含めた九大生たちが集まっていました。清野先生からカブトガニの大まかな生態と希少性を、今津をよくする会の方からは会の現状のことをうかがいました。

九大の留学生や学生さんの自己紹介もありました。

まずは港に来て瑞梅寺川や博多湾の水の流れや地形のおおまかな説明が。

 

次に砂州の博多湾側に出て砂の流れのことや魚や貝やその他の生きものの生息場所となり産卵場所や餌場であり、貝を食べるカブトガニの生息地の海草アマモの海中の林が減少していることを聞きました。

植物研究者の平野先生が浜に生えていたハマユウのお話がありました。ハマユウは種が海を流れて漂着した浜で育成するらしいのですが、この浜のハマユウは漂着種ではなく、人的に植えられたものではとのことでした。その植物の形からだけでも、漂着種なのかどうかが分かるんですね。こういうことを子どものときから知っておくと自然を観る力が全く違っていくでしょうね。

 

今津を良くする会の方が写真を回覧させながら、昔の地形と最近の航空写真とを並列に見せてくれました。

 

砂州の奥の方にハマボウの繁みがありましたが、これも人が植えたものではないかとのことでした。ハマボウは糸島市の花ですがおおまかに4種類に分かれていて、花の形が異なることを写真で見せていただきました。またハマボウの群生地が日本の南側の限られた地域にしか生えていないことなども教えていただきました。

 

ハマボウを守る会の塩川さんもこのイベントに参加されていました。ハマボウは海に近い川の岸辺に咲き、種が川に落ちて広がり、水面に近いところで芽を出すそうです。しかも木の寿命は50年くらいだそうです。古くなった木は川側にだんだん傾いていって最後は川に落ち流れていくそうです。そして、開いたスペースに新たな種が芽を出してくることで群生していくのだそうです。でもそういう群生できる場所はとても限られているとの事です。

八大龍王の神社がありましたが、説明はそうありませんでした。

 

砂州の内側、今津湾側の浜にカブトガニの死体がありました。どうも、脱皮している途中に布の袋に入ってしまい、脱皮できずに死んでしまったのではないかとのことでした。

今宿ではあまり見られないカブトガニの死体がこのタイミングで、まるでこのイベントのために待っていてくれたように感じました。昔はたくさんそこらへんにカブトガニがいたそうです。

今津浜崎漁協横で、今津をよくする会の方から今津の山や浜の昔のことをうかがいました。今津港のすぐ裏が浜崎山でさらにその奥が毘沙門山ですが、毘沙門山は昔「魚付山(うおつきやま)」といって漁師が大漁を祈る山だったそうです。

 

 

カブトガニの産卵地の干潟の正面にある四所神社で干潟のことや、よくする会の方が子供の頃、釣りをして遊んだときのえさの話や、戦争中にカブトガニは味噌汁の具になっていたことなどを語っていただきました。

昔、瑞梅時川の両岸に石垣があって、石と石の間にくぼみが有って、食べられるカニがたくさん住んでいたそうで、軍手を二枚手にはめ指先を少しタブダブにして指先を細めて穴に入れると、軍手のダブダブ部分をカニがはさみで挟むので、軍手から手を抜いて、軍手を引き抜くとカニがぶら下がって付いてくるそうです。面白そうです。きっと面白いでしょうね。

 

九大生の別動隊が合流して、50人近いグループになりました。

 

四所神社前の今津干潟に出て干潟観察が始まりました。

ドローンが飛んでました。

 

干潟の説明があって、今津を良くする会の水崎さんが、今日午前中、この干潟で捕まえたというカブトガニの幼生を干潟に置いてみんなで泥に潜る様子を観察させていただきました。

僕は生きている本物のカブトガニを観るのは初めてでした。めちゃ嬉しかったです。本物を観ると、ああ本当にここにこんなのがちゃんと生きていて、生き残って命をつないでいることを実感できました。ボディ部分が5センチくらいで、尻尾がさらに5センチくらい出ています。

しっぽの左右の殻の下に前足とは違う平たい足のような部分があり、これがひれのように激しく上下に動きジェットターボのような推進力を生み出し、泥の下にまず殻の部分が潜ります。そしてその後、尻尾が左右に細かく揺れて尻尾も泥の下に隠れてしまいました。観察していて約7分で完全に泥に隠れて見えなくなりました。

 

干潟を後にして、漁港の方へ向かいました。

 

今津湾の珍しいものに牡蠣礁があり、これほど大きな牡蠣礁は珍しいとの事。

牡蠣礁のカキは水のようで食べられないと今津を良くする会の方がおっしゃっていました。

 

最初の集合場所に戻り、各講師を務めた各氏に拍手を送り、解散となりました。

みなさんおつかれさまでした。今回はカブトガニが見れて触れることができて大感激でした。

今津湾にはカブトガニとクロツラへラサギという絶滅危惧種が2種もいます。カブトガニは2億年前から生きる続けている生物です。恐竜が滅びた時代を生き抜いてきた生物です。人間にとって生物の大先輩です。糸島半島にカブトガニが生き続けていることを誇りに感じていいと思います。この環境を自然をこれからも守っていきたいものです。

帰りもウミウの橋脚を見て帰りました。

 


日本の原点、魂、日本アートの原点を感じに行こう!!

2015年10月11日 20時29分37秒 | 学習・教育関係

10日の西日本新聞より

小学校のとき王塚古墳の壁画を特集したカラーの分厚い雑誌(「朝日グラフ」や「太陽」みたいなやつ)をなぜか買ってもらいました。赤や黄色や緑、青など壁画がとてもカラフルで自由で強烈な印象でした。古墳時代の人の感性が判ります。とても原始的で日本人のアートの感性の原点があると思います。一度は観たいと思っている壁画です。できれば、アートに興味があるお子さんに本物を見せてあげてください。こんな宝物他にありませんよ。


今日の天気と夕日。

2015年10月11日 18時59分30秒 | 今日の天気・夕日・散歩等

いい天気でした、南風強でした。 短パンにTシャツではもう寒くなってきました。

夕日はきれいかった。

今日も一日仕事で、夜も、朝も、そして明日も?

三連休の人もいると思いますが、季節の変わり目です。休める人は休んで、年内のいろいろな状況を調整しましょう。