8/7夢の扉+ という番組で静岡県立こども病院 小児集中治療センター(PICU)長 植田育也先生のことを紹介していた。
http://www.tbs.co.jp/yumetobi-plus/backnumber/20110807.html
ICUというのは僕でも知っている、24時間稼働の集中治療室のこと。新生児の集中治療室がNICUというらしいです。そして1歳から4歳までの幼児の24時間稼働の内科外科対応の集中治療室がPICUなんだそうです。
さらに日本は1歳から4歳までの死亡率が先進国中最悪らしいのです。知ってました?このことを。
日本にはICUがある病院や医療施設が806箇所、NICUがあるところが286箇所。そしてPICUはたった4箇所しかないそうです。
PICUがたった4箇所しかない理由は、
成長期によって使う施設や器具が多種なものが必要でお金がかかる。24時間態勢で治療をせねばならず、ひとりの患者に対して医者、看護士等の数を多く必要とするそしてお金がかかる。技術も適切な器具を瞬時に選び使えるようになるにはある程度の経験が必要で高度の医療技術と知識が必要であること。つまり、PICUに務まる医者や看護士はそう簡単に育たないということ。病院経営する側からすると切り捨ててきた部門といえる。
日本の政治や行政が子どもを大事にしてこなかった歴史の結果である。そして国民全体の責任でもある。票にならない子どもや青少年に国や自治体がお金を使わず、票を稼ぐための老人と自身の公務員にばかり厚くお金を配ってきた政策の結果だ。出生率が下がるのも当然の結果なのだ。
僕たち国民がもっと話し合い、意見を大きく言って、社会のひずみを直していかなきゃいけないのだと思う。ここに出てきた植田先生とそのチームは孤軍奮闘されていた。九州にはPICUが一つもなかったが、今年、熊本に新しくPICUができ、そこに、植田先生の一番弟子の先生が長になるとのこと。引き継ぐべき価値のある医者の魂がそこにあると感じた。お弟子さんの活躍を祈ろう。医は仁術なりとたしか「赤ひげ」で言っていたように思う。金儲けにばかりに奔走する医者たちは無視して、こういう人たちを応援しよう。そうしないと、食糧危機の到来も含めて、子どもが生きていけない未来社会を自分たちが作ることになるばい。
さて福岡のこども病院にPICUはできるのだろうか。
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